日本比較文学会賞
これまでの「日本比較文学会賞」「日本比較文学会新人賞」の受賞者
これまでの「日本比較文学会賞」および「日本比較文学会新人賞」受賞者は下記のとおりです。
※2009年からは、本賞創設時から数えて第何回とすることが決まりました。従って第12回は存在しません。
第29回(2024年)
林 茜茜
『谷崎潤一郎と中国』(2022.12、田畑書店)
大場 健司
『1960s 失踪するアメリカ――安部公房とポール・オースターの比較文学的批評』(2022.12、春風社)
2023年度新人賞
東﨑 悠乃
「永井荷風とロマン・ロラン――『ふらんす物語』における西洋音楽批評の位相――」(『比較文学』第66巻)
第28回(2023年)
プラダン・ゴウランカ・チャラン
『世界文学としての方丈記』(2022.3、法蔵館)
2022年度新人賞
芦川 貴之
「〈運命〉との邂逅 ―国木田独歩「運命論者」のツルゲーネフ受容を軸にして―」(『比較文学』第65巻)
第27回(2022年)
孫 軍悦
『現代中国と日本文学の翻訳―テクストと社会の相互形成史』(青弓社、2021年2月)
2021年度新人賞
岩下 弘史
「夏目漱石とニーチェ―マックス・ノルダウの『退化』に注目して」(『比較文学』第64巻)
第26回(2021年)
堀江 秀史
『寺山修司の一九六〇年代 不可分の精神』(白水社、2020年3月)
2020年度新人賞
李 澤珍
「司馬江漢の『伊曽保物語』受容―「鳥、人に教化をする事」を中心に」(『比較文学』第63巻)
第25回(2020年)
松尾 梨沙
『ショパンの詩学――ピアノ曲《バラード》という詩の誕生』(みすず書房、2019年)
2019年度新人賞
吉田 ⼤輔
「幸田露伴「御手製未来記」(1911)における商業アイディア――その⽂化史的‧産業史的意義の一端について」(『⽐較⽂学』第62巻)
第24回(2019年)
大西 由紀
『日本語オペラの誕生―鷗外・逍遥から浅草オペラまで―』(森話社、2018年)
渡辺 貴規子
『『家なき子』の原典と初期邦訳の文化社会史的研究―エクトール・マロ、五来素川、菊池幽芳をめぐって―』(風間書房、2018年)
第23回(2018年)
佐野 真由子
『幕末外交儀礼の研究―欧米外交官たちの将軍拝謁』(思文閣出版、2016年)
第22回(2017年)
佐々木 悠介
『カルティエ=ブレッソン 二十世紀写真の言説空間』(水声社、2016年)
第21回(2016年)
佐藤 光
『柳宗悦とウィリアム・ブレイク 環流する肯定の思想』(東大出版会、2015年)
菊池 有希
『近代日本におけるバイロン熱』(勉誠出版、2015年)
第20回(2015年)
陳 凌虹(CHEN, Linghong)
『日中演劇交流の諸相―中国近代演劇の成立―』(思文閣出版、2014年)
第19回(2014年)
大東 和重
『郁達夫と大正文学―<自己表現>から<自己実現>の時代へ』(東京大学出版会、2012年)
第18回(2013年)
友田 義行
『戦後前衛映画と文学―安部公房×勅使河原宏』(人文書院、2012年)
平石 典子
『煩悶青年と女学生の文学誌―「西洋」を読み替えて』(新曜社、2012年)
第17回(2012年)
秋草 俊一郎
『ナボコフ訳すのは「私」』自己翻訳がひらくテクスト(東京大学出版会、2011年)
第16回(2011年)
加瀬 佳代子
『M.K.ガンディーの心理と非暴力をめぐる言説史―ヘンリー・ソロー、R.K.ナラヤン、V.S.ナイポール、映画『ガンジー』を通して―』(ひつじ書房、2010年)
第15回(2010年)
山中 由里子
『アレクサンドロス変相―古代から中世イスラームへ』(名古屋大学出版会、2009年)
第14回(2009年)
林 洋子
『藤田嗣治 作品をひらく―旅・手仕事・日本―』(名古屋大学出版会、2008年)
第13回(2008年)
受賞者なし
第11回(2007年)
鈴木 禎宏
『バーナード・リーチの生涯と芸術―「東と西の結婚」のヴィジョン―』(ミネルヴァ書房、2006年3月)
第10回(2006年)
唐 権
『海を越えた艶ごと―日中文化交流秘史―』(新曜社、2005年4月)
第9回(2005年)
中根 隆行
『<朝鮮>表象の文化誌―近代日本と他者をめぐる知の植民地化―』(新曜社、2004年4月)
諸坂 成利
『虎の書跡―中島敦とボルヘス、あるいは換喩文学論―』(水声社、2004年12月)
第8回(2004年)
西原 大輔
『谷崎潤一郎とオリエンタリズム―大正日本の中国幻想―』(中央公論新社、2003年7月)
第7回(2003年)
松井 貴子
『写生の変容―フォンタネージから子規、そして直哉へ―』(明治書院、2002年2月)
2002年度
受賞者なし
第6回(2001年)
劉 建輝
『魔都上海―日本知識人の「近代」体験―』(講談社、2000年6月)
第5回(2000年)
成 恵卿
『西洋の夢幻能―イェイツとパウンド―』(河出書房新社、1999年9月)
第4回(1999年)
榎本 泰子
『楽人の都・上海―近代中国における西洋音楽の受容―』(研文出版、1998年9月)
第3回(1998年)
西 成彦
『森のゲリラ宮沢賢治』(岩波書店、1997年8月)
〈50周年記念大賞〉
坪井 秀人
『声の祝祭―日本近代詩と戦争―』(名古屋大学出版会、1997年8月)
第2回(1997年)
杉田 英明
『日本人の中東発見―逆遠近法のなかの比較文化史―』(東京大学出版会、1995年6月)
第1回(1996年)
佐々木英昭
『「新しい女」の到来―平塚らいてうと漱石―』(名古屋大学出版会、1994年10月)