本学会の活動

バックナンバー目次

これまでに発行された『比較文学』の目次は下記のとおりです。
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『比較文学』64巻(2022年3月31日発行)

論文

  • 俳句雑誌『雪』とブラジルハイカイの関わり
     ――増田恆河の季語論を中心に――(白石 佳和)
  • 虚実の狭間に
     ――佐藤春夫「お絹とその兄弟」と馮夢竜「売油郎独占花魁」――(李 天然)
  • 片山廣子の初期短歌にみられる「死」への憧れ
     ――クリスティーナ・ロセッティとの比較――(永井 泉)
  • 夏目漱石とニーチェ
     ――マックス・ノルダウの『退化』に注目して――(岩下 弘史)
  • 「小説」というメディア
     ――徳冨蘆花「訳」の「小説の小説」論――(権 丁煕)

選評

第26回日本比較文学会賞・2020年度日本比較文学会新人賞選評(坪井 秀人)

書評

  • 馬場大介著『近代日本文学史記述のハイブリッドな一起源――カール・フローレンツ『日本文学史』における日独の学術文化接触』(中 直一)
  • 千葉一幹著『コンテクストの読み方――コロナ時代の人文学』(馬場 美佳)
  • 長澤唯史著『70年代ロックとアメリカの風景――音楽で闘うということ――』(杉浦 清文)
  • 孫軍悦著『現代中国と日本文学の翻訳――テクストと社会の相互形成史』(中村 三春)
  • 川端康雄著『増補オーウェルのマザー・グース――歌の力、語りの力』(新井潤美)
  • 北川扶生子著『結核がつくる物語――感染と読者の近代』(福田 眞人)
  • 佐藤英/大西由紀/岡本佳子編『オペラ/音楽劇研究の現在――創造と伝播のダイナミズム』(松尾 梨沙)
  • 堀まどか著『野口米次郎と「神秘」なる日本』(鈴木 貴宇)
  • 岩下弘史著『ふわふわする漱石――その哲学的基礎とウィリアム・ジェイムズ』(森本 隆子)
  • 佐野正人編著『思想・文化空間としての日韓関係 東アジアの中で考える』(波潟 剛)
  • 牧野陽子著『ラフカディオ・ハーンと日本の近代 日本人の〈心〉をみつめて』(中島 淑恵)
  • 松枝佳奈著『近代文学者たちのロシア――二葉亭四迷・内田魯庵・大庭柯公』(源 貴志)
  • 趙怡著『二人旅 上海からパリへ――金子光晴・森三千代の海外体験と異郷文学』(渋谷 豊)
  • ロバート キャンベル編著『日本古典と感染症』(畑中 千晶)
  • ハルオ・シラネ/鈴木登美/小峯和明/十重田裕一編『〈作者〉とは何か――継承・占有・共同性』(坂口 周)
  • 今井亮一著『路地と世界――世界文学論から読む中上健次』(師玉 真理)
  • 柴田勝二著『谷崎潤一郎論――美と生命の間』(森岡 卓司)
  • 坪井秀人著『二十世紀日本語詩を思い出す』(エリス 俊子)

欧文書評

  • MATSUO Risa, Chopin no Shigaku : Piano kyoku « Ballade » toiu Shi no Tanjō (La poétique de Chopin : naissance du poème « Ballade », pièces instrumentales pour piano), Tōkyō, Misuzu Shobō, 2019 (HAYASHI Shinzo)

『比較文学』63巻(2021年3月31日発行)

論文

  • 金時鐘『地平線』における「より朝鮮的なもの」
     ――小野十三郎『詩論』・金素雲訳編『朝鮮詩集』との関わりから――(権 保慶)
  • 司馬江漢の『伊曽保物語』受容
     ――「鳥、人に教化をする事」を中心に――(李 澤珍)
  • 平林初之輔の探偵小説と〈社会性〉
     ――「犠牲者」を中心に――(レッキー・リチャード・ウィリアム)
  • 戸坂潤における翻訳と世界文学論(中井 祐希)
  • 漱石の「道義上の個人主義」
     ――進化論的言説とウィリアム・ジェイムズ思想の観点から――(岩下 弘史)
  • 女性ダダイストの詩学
     ――エミー・ヘニングスの文学と舞踊――(小松原 由理)
  • La représentation des monuments dans ≪ La Vallée de la Moselle ≫:une réflexion sur la genèse du nationalisme de Maurice Barrès(TANAKA Takuzo)

選評

第二十五回日本比較文学会賞・二〇一九年度日本比較文学会新人賞選評 (坪井 秀人)

書評

  • 李賢晙著『「東洋」を踊る崔承喜』(梶谷 崇)
  • 堀江秀史著『寺山修司の一九六〇年代――不可分の精神』(仁平 政人)
  • 小倉康寛著『ボードレールの自己演出――『悪の花』における女と彫刻と自意識』(北村 卓)
  • 外山健二著『ポール・ボウルズ——越境する空の下で』(内山 加奈枝)
  • 秋草俊一郎著『「世界文学」はつくられる 一八二七—二〇二〇』(阿部 賢一)
  • 森田直子著『「ストーリー漫画の父」テプフェール――笑いと物語を運ぶメディアの原点』(椎名 正博)
  • 川本皓嗣著『俳諧の詩学』(東 聖子)
  • 北川扶生子著『漱石文体見本帳』(飛ヶ谷 美穂子)
  • 若松伸哉著『わたしと世界を象ることば――昭和一〇年代の石川淳作品とその周辺』(中村 三春)
  • 林正子著『博文館「太陽」と近代日本文明論――ドイツ思想・文化の受容と展開』(前島 志保)
  • 川端康雄著『ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への賛歌』(庄子 ひとみ)
  • 有光隆司・小林幸夫・林廣親・松村友視著『木下杢太郎『食後の唄』注釈・作品論』(中島 国彦)
  • 野網摩利子編『世界文学と日本近代文学』(大嶋 仁)
  • 井上暁子編『東欧文学の多言語的トポス』(西 成彦)
  • 坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉編『越境する歴史学と世界文学』(秋草 俊一郎)
  • 日本比較文学会東北支部編『問題としての「アメリカ」――比較文学・比較文化の視点から』(池田 淑子)

欧文書評

  • Mayuko Sano, Bakumatsu Gaiko Girei no Kenkyu: Obei Gaikokan tachino Shogun Haietsu (Diplomatic Etiquette and Protocol at the End of the Tokugawa Period: Western Diplomats' Audiences with Shoguns), Kyoto: Shibunkaku, 2016(HASHIMOTO Yorimitsu)
  • WATANABE Kimiko, ≪ Ie naki ko ≫ no genten to shoki-hōyaku no bunka-shakaishi-teki kenkyū - Hector Malot, Gorai Sosen, Kikuchi Yūhō wo megutte (Études sociocritiques sur le texte original et la traduction japonaise de Sans famille : Autour d’Hector Malot, Gorai Sosen et Kikuchi Yūhō), Tokyo: Kazama Shobō, 2018(TERADA Torahiko)

『比較文学』62巻(2020年3月31日発行)

論文

  • 武者小路実篤とシルヴィア・パンクハースト
     ――英国社会主義系機関紙で報道された「新しき村」――(佐藤 光)
  • 鶴見祐輔のバイロン熱
     ――『歐米大陸遊記』における『チャイルド・ハロルドの巡礼』受容――(菊池 有希)
  • 広津和郎のバーナード・ショー受容
     ――武者小路実篤への批判を通して――(永吉 和隆)
  • 幸田露伴「御手製未来記」(一九一一)における商業アイディア
     ――その文化史的・産業史的意義の一端について――(吉田 大輔)
  • 「欠視」がもたらす「肌ざはり」
     ――川端康成「たんぽぽ」の文体と身体をめぐって――(平井 裕香)
  • 片山廣子の初期短歌におけるクリスティーナ・ロセッティ受容
     ――「蜜蜂」にみられる「ゴブリン・マーケット」の影響を中心に――(永井 泉)

選評

第二十四回日本比較文学会賞選評 (佐藤 宗子)

書評

  • 芳賀徹著『桃源の水脈――東アジア詩画の比較文化史…』(吉田 大輔)
  • 渡辺貴規子著『 家なき子』の原典と初期邦訳の文化社会史的研究――エクトール・マロ、五来素川、菊池幽芳をめぐって』(私市 保彦)
  • 三田順著『想像された「北方」――象徴主義におけるベルギーの地詩学を巡って』(岩本 和子)
  • 松尾梨沙著『ショパンの詩学――ピアノ曲《バラード》という詩の誕生』 (林 信蔵)
  • 高橋和之著『ロシア近代文学の青春――反省と直接性のあいだで』 (源 貴志)
  • 中村ともえ著『谷崎潤一郎論――近代小説の条件』 (森岡 卓司)
  • 大東和重著『台南文学の地層を掘る――日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像』(橋本 恭子)
  • 目野由希著『日本ペン倶楽部と戦争――戦前期日本ペン俱楽部の研究』(土屋 忍)
  • 林麗婷著『中日近代文学における留学生表象――二〇世紀前半期の中国人の日本留学を中心に』(藤田 梨那)
  • 高橋誠一郎著『「罪と罰」の受容と「立憲主義」の危機――北村透谷から島崎藤村へ』(籾内 裕子)
  • 武田悠一著『差異を読む――現代批評理論の展開』(菅原 克也)
  • 郭南燕著『ザビエルの夢を紡ぐ』 (森本 真一)
  • 中川成美・村田裕和編『革命芸術プロレタリア文化運動』(高橋 由貴)
  • 西槇偉・坂元昌樹編著『夏目漱石の見た中国――『満韓ところどころ』を読む』(佐藤 裕子)
  • 池田淑子編著『アメリカ人の見たゴジラ、日本人の見たゴジラ――NUCLEAR MONSTERS TRANSCENDING BORDERS』 (宗形 賢二)

大会参加記

国際比較文学会第二十二回マカオ大会参加記 (平石 典子)

欧文書評

  • SAKAKIBARA Takanori (dir.), « Honyaku-shi » Jiten France-hen (Dictionnaire encyclopédique de la poésie française traduite en japonais), Tokyo: Ōzorasha Shuppan et Nada Shuppan Center, 2018 (TERADA Torahiko)

『比較文学』61巻(2019年3月31日発行)

論文

  • 『浅草紅団』をめぐる「舞台の詩」
     —ジャン・コクトー『エッフェル塔の花嫁花婿』(一九二一)を手がかりに— (常 思佳)
  • 十九世紀後半の大英帝国文化圏における物語流通と『郵便報知新聞』
     —R・デイビー「王妃の冒険」から森田思軒訳「女旅客」へ— (馬場 美佳)
  • 核時代における「文学者の責任」
     —円地文子『私も燃えている』を中心に— (石川 真奈実)
  • 三島由紀夫における同性愛言説の受容
     —『仮面の告白』と『禁色』とを中心に— (朴 秀浄)
  • 山田耕筰の舞踏上演をめぐって
     —バレエ・リュスの総合芸術から「融合芸術」へ— (蒔田 裕美)
  • 夏目漱石の「自己本位」について
     —ウィリアム・ジェイムズ思想との関係から— (岩下 弘史)
  • Strung between worlds apart:
     A lyrical moment in A Room Where the Star-Spangled Banner

選評

第二十三回日本比較文学会賞選評 (エリス 俊子)

書評

  • 西村靖敬著『文学の仲介者 ヴァレリー・ラルボー』 (和田 桂子)
  • 岩田和男・武田美保子・武田悠一編『アダプテーションとは何か—文学/映画批評の理論と実践』 (宮丸 裕二)
  • 飛ヶ谷美穂子著『漱石の書斎—外国文学へのまなざし 共鳴する孤独』 (種田 和加子)
  • 西成彦著『外地巡礼—「越境的」日本語文学論』 (波潟 剛)
  • 中村唯史・大平陽一編『自叙の迷宮—近代ロシア文化における自伝的言説』 (森岡 卓司)
  • 千森幹子著『ガリヴァーとオリエント—日英図像と作品にみる東方幻想』 (庄子 ひとみ)
  • 武田美保子著『身体と感情を読むイギリス小説—精神分析、セクシュアリティ、優生学』 (松本 三枝子)
  • ローベル柊子著『ミラン・クンデラにおけるナルシスの悲喜劇』 (李 哲権)
  • 清地ゆき子著『近代訳語の受容と変容—民国期の恋愛用語を中心に』 (許 時嘉)
  • 秋草俊一郎著『アメリカのナボコフ—塗りかえられた自画像』 (竹内 恵子)
  • 佐野真由子著『幕末外交儀礼の研究—欧米外交官たちの将軍拝謁』 (鹿毛 敏夫)
  • 美留町義雄著『軍服を脱いだ鷗外—青年森林太郎のミュンヘン』 (林 正子)
  • 塚本利明著『漱石と英文学II—『吾輩は猫である』および『文学論』を中心に』 (飛ヶ谷 美穂子)
  • 大西由紀著『日本語オペラの誕生—鷗外・逍遥から浅草オペラまで』 (有光 隆司)
  • 山口直孝編『漢文脈の漱石』 (長尾 直茂)

欧文書評

  • Hanada Kazuyuki. Warera-ga Daichi (Our Great Lands, A Study on the Natural Landscape Description in Hispanic American Literature of the 19th Century), Kyoto: Kōyō Shobō, 2018 (OSHIMA Hitoshi)
  • 学会誌にとって書評とはいかにあるべきか—拙著の書評へのコメント (関口 裕昭)

『比較文学』60巻(2018年3月31日発行)

論文

  • 近代日本の総合的なロシア・ソヴィエト文化研究の誕生
     ―昇曙夢『新ロシヤ・パンフレット』シリーズ(一九二四~一九二七)をめぐって―(松枝 佳奈)
  • 佐藤春夫「西班牙犬の家」と「尋隠者不遇」詩
     ―李白「訪戴天山道士不遇」を中心に―(宮田 沙織)
  • 「家庭小説」としての受容
     ―エクトール・マロ原作、菊池幽芳訳『家なき児』における女性像―(渡辺 貴規子)
  • 明治期日本人旅行者のペルシア観
     ―家永豊吉の西アジア旅行をめぐって― (モハッラミプール・ザヘラ)
  • 河井寬次郎の「故郷」表象
     ―生物学的関心と陶磁器研究という観点から―(宮川 智美)

選評

第二十二回日本比較文学(西村 靖敬)

書評

  • 稲賀繁美著『接触造形論 触れあう魂、紡がれる形』(安永 愛)
  • 増田裕美子著『漱石のヒロインたち―古典から読む』(佐伯 順子)
  • 橋本順光/鈴木禎宏編著『欧州航路の文化誌―寄港地を読み解く』
  • 西原大輔著『日本人のシンガポール体験―幕末明治から日本占領下・戦後まで』(菅原 克也)
  • 関口裕昭著『翼ある夜 ツェランとキーファー』(冨岡 悦子)
  • 大嶋仁著『メタファー思考は科学の母』(岩下 弘史)
  • 大嶋仁著『21世紀の比較文学』(松枝 佳奈)
  • 小川敏栄著『萩原朔太郎とヴェルレーヌ』(エリス 俊子)
  • 橋本陽介著『越境する小説文体―意識の流れ、魔術的リアリズム、ブラック・ユーモア』(劉 岸偉)
  • 清水恵美子著『洋々無限―岡倉天心・覚三と由三郎』(大久保 美春)
  • 武田悠一・武田美保子編著『増殖するフランケンシュタイン―批評とアダプテーション』(岩田 和男)
  • 中村三春編『映画と文学 交響する想像力』(川口 恵子)
  • アンジェラ・ユー、小林幸夫、長尾直茂、上智大学研究機構編『世界から読む漱石『こころ』』(武・アーサー・ソーントン)
  • 三田順編著『ベルギーを〈視る〉テクスト―視覚―聴覚』(森田 直子)
  • 藤澤全著『井上靖『猟銃』の世界―詩と物語の融合絵巻』(小林 幸夫)
  • フランコ・モレッティ著、秋草俊一郎、今井亮一、落合一樹、高橋知之訳『遠読 〈世界文学システム〉への挑戦』(ソーントン不破 直子)
  • 白幡洋三郎、劉建輝編『異邦から/へのまなざし―見られる日本・見る日本』(上垣外 憲一)
  • Journal of World Literature, vol. 1,Special Issue: The Chinese Scriptworld and World Literature(徳盛 誠)

欧文書評

  • SASAKI Yusuke. Cartier-Bresson, Nijisseiki Shashin no Gensetsu Kukan (Cartier-Bresson, L'Espace du discours de la photographie du XXe siecle), Tokyo: Suiseisha, 2016. (TERADA Torahiko)

『比較文学』59巻(2017年3月31日発行)

論文

  • 夏目漱石の文学理論における読者の感情の意義
     ―ヴァーノン・リーの美学・文学論を視座として―(木戸浦 豊和)
  • 瀬田貞二訳『指輪物語』における地名の訳し分け
     ―中つ国・イングランド・日本―(川野 芽生)
  • インドへの欲望、その「語り」と「騙り」
     ―『パイの物語』を通して(加瀬 佳代子)
  • 「言葉の探求」
     ―柳田国男の方言研究と周作人―(王 蘭)
  • ワロニーにおける象徴主義受容と<北方>的象徴主義美学の形成
     ―エクトール・シェネー『ものの魂』を手掛かりとして―(三田 順)
  • 朴泰遠『小説家仇甫氏の一日』の映画技法
     ―『ユリシーズ』の影響を中心に―(辛 大基)
  • 谷崎潤一郎が中国へ投射したもの
     ―「天鵞絨」を視座にして―(林 茜茜)
  • 夏目漱石『ノート』の洞察
     ―開化ハsuggenstionナリ―(佐々木 英昭)
  • ヴァルター・カレと漱石 共鳴する孤独
     ―『行人』のドイツ語句をめぐって―(飛ヶ谷 美穂子))

選評

第二十一回日本比較文学会賞選評(飛ヶ谷 美穂子)

書評

  • 大森雅子著『時空間を打破する―ミハイル・ブルガーコフ論』(中村 唯史)
  • 土田久美子著『ロシア語訳『源氏物語』の研究―<語り>・和歌・もののあはれの観点から』(高柳 聡子)
  • 田澤佳子著『俳句とスペインの詩人たち―マチャード、ヒメネス、ロルカとカタルーニャの詩人』(吉田 彩子)
  • 佐々木悠介著『カルティエ=ブレッソン―二十世紀写真の言説空間』(金子 隆一)
  • 瀬戸宏著『中国のシェイクスピア』(陳 凌虹)
  • 小谷野敦著『川端康成伝 双面の人』(仁平 政人)
  • 小松史生子著『探偵小説のペルソナ―奇想と異常心理の言語態』(井上 健)
  • 坂口周著『意志薄弱の文学史 ―日本現代文学の起源』(藤田 直哉)
  • 清水孝純著『漱石『夢十夜』探索―闇に浮かぶ道標』(増田 裕美子)
  • 飯島洋著『虚構の生―堀辰雄の作品世界』(中島 国彦)
  • 高橋誠一郎著『新聞への思い―正岡子規と「坂の上の雲」』(松井 貴子)
  • テレングト・アイトル著『詩的狂気の想像力と海の系譜 ―西洋から東洋へ、その伝播、受容と変容』(佐藤 光)
  • 清田文武著『森鴎外『舞姫』を読む』(松木 博)
  • 上江憲治・野口広明編『カフカ後記作品論集』(野村 廣之)
  • 林洋子、クリストフ・、マルケ編『テキストとイメージを編む―出版文化の日仏交流』(前島 志保)
  • 郭南燕著『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』(秋草 俊一郎)
  • 武・アーサー・ソーントン著『世界文学の中の夏目漱石』―「形式」という檻』(野網 摩利子)

大会参加記

ウィーンでの国際比較文学会に参加して(安永 愛)

欧文書評

  • KIKUCHI Yuki, Kindai Nihon ni okeru Byron-netsu (Byromania in Modern Japan) (OSHIMA Hitoshi)
  • SATO Hikari,Yanagi Muneyoshi to William Blake:Kanryusuru Kotei no Shiso (Yanagi Muneyoshi and William Blake: The Philosophy of Affirmation of Life and Its Global Circulation) (KODAMA Sanehide)
  • TANAKA Tokuichi, Doitsu no Kabuki to Brecht geki (The German Kabuki and the Theater of Brecht) (KAWASHIMA Takeshi)

『比較文学』58巻(2016年3月31日発行)

論文

  • 博物学の人魚表象
     ―魚、女性、哺乳類(中丸 禎子)
  • 金素雲における朝鮮的情緒としての「線」
     ―柳宗悦の「線」と朝鮮民謡(権 保慶)
  • 安南ルネサンス」への一考察
     ―二〇世紀初頭におけるベトナム芸術をめぐる二つの「ルネサンス」(二村 淳子)
  • ゾラによるオペラの美学
     ―<<水車小屋攻撃>>の物語と「楽劇」との対応関係について(林 信蔵)
  • 安部公房作品における羊の表象
     ―満州の緬羊飼育との関係から(江口 真規)

選評

第二十回日本比較文学会賞選評(北村 卓)

書評

  • 河村民部著『エロスとアガペ饗宴の比較文学―ヴィーナス・タンホイザー伝説から川端康成まで』(松村 昌家)
  • 池田美紀子著『夏目漱石 眼は識る東西の字』(斉藤 恵子)
  • 千葉一幹著『宮沢賢治』(私市 保彦)
  • 佐藤光著『柳宗悦とウィリアム・ブレイク―環流する「肯定の思想」』(梶谷 崇)
  • 許時嘉著『明治日本の文明言説とその変容』(斎藤 希史)
  • 南明日香著『国境を越えた日本美術史 ―ジャポニズムからジャポノロジーへの交流誌 1880~1920』(小泉 順也)
  • 鈴木貞美著『「近代の超克」―その戦前・戦中・戦後』(李 京僖)
  • 大東和重著『台南文学 ―日本統治期台湾・台南の日本人作家群像』(西原 大輔)
  • 菊池有希著『近代日本におけるバイロン熱』(鳥越 輝昭)
  • クリスチャン・ヨプケ著、伊藤豊・長谷川一年・竹島博之訳―『ヴェール論争 リベラリズムの試練』(三宅 晶子)
  • 松村敏彦著『ジョウゼフ・コンラッド―比較文学的研究と作品研究』(橋本 順光)
  • 橋本陽介著『物語における時間と話法の比較詩学 ―日本語と中国語からのナラトロジー』(李 哲権)
  • 陳凌虹著『日中演劇交流の諸相 ― 中国近代演劇の成立』(榊原 真理子)
  • 堀まどか著『「二重国籍」詩人 野口米次郎』(菅原 克也)
  • 南相旭著『三島由紀夫における「アメリカ」』(金 志映)
  • 東聖子・藤原マリ子編『国際歳時記における比較研究 ― 浮遊する四季のことば』(前島 志保)

欧文書評

  • KUMAMOTO Sanae and NOBUOKA Asako (eds.), Kaku to saigai no hyosho: Nichibei no oto to shogen (Representing Natural and Nuclear Disasters: Responses and Testimonies) (KONO Shion)
  • HIRAISHI Noriko, Hanmon seinen to jogakusei no bungakushi: Seiyo o yomikaete (Anguished Youths and Girl Students in Modern Japan: Reintepreting Western Literature) (SAWAIRI Yoji)

『比較文学』57巻(2015年3月31日発行)

論文

  • エミール・ゾラ『テレーズ・ラカン』とポスト・レアリスムの絵画理論(實谷 総一郎)
  • 木下杢太郎のエドゥアール・マネ受容に関する一考察(小野 寛子)
  • 夏目漱石における<感情>の文学論
     ―C・T・ウィンチェスター『文芸批評論』とレオ・トルストイ 『芸術とはなにか』を視座として(木戸浦 豊和)
  • カノンを輸入する
     ―『ハーヴァード・クラシックス』と円本全集(秋草 俊一郎)
  • 昭和三〇年代の日本における「黒人文学」と文学運動の連環
     ―木島始の「戦後詩」・「民衆」・ジャズ(西田 桐子)

選評

第十九回日本比較文学会賞選評

書評

  • 稲賀繁美著『絵画の臨界―近代東アジア美術史の桎梏と命運(二村 淳子)
  • 富岡悦子著『パウル・ツェランと石原吉郎』(君野 隆久)
  • 鈴木暁世著『越境する想像力―日本近代文学とアイルランド(中島 俊郎)
  • 岩本和子・石部尚登編『「ベルギー」とは何か―アイデンティティの多層性』(佐々木 悠介)
  • 岩津航著『死の島からの旅―福永武彦と神話・芸術・文学』(西岡 亜紀)
  • 石毛弓・柏木隆雄・小林宜之編『日仏文学・美術の交流』―「トロンコワ・コレクション」とその周辺』(林 久美子)
  • 川島健著『ベケットのアイルランド』(木内 久美子)
  • 田中徳一著『筒井徳二郎―知られざる剣劇役者の記録―1930~31年22カ国巡業の軌跡と異文化接触』(川下 俊文)
  • 坂元昌樹・西槙偉・福沢清編『ハーンのまなざし―文体・受容・共鳴』(梅本 順子)
  • 閻瑜著『新しい中島敦像―その苦悩・遍歴・救済』(須藤 直人)
  • 武田悠一著『フランケンシュタインとは何か―怪物の倫理学』(廣野 由美子)
  • 藤沢全著『井上靖の小説世界―ストーリーテラーの原風景』(李 哲権)
  • 田中雅史著『幻滅からの創造―現代文学と<母親>からの分離』(中村 三春)
  • 丁貴連著『媒介者としての国木田独歩―ヨーロッパから日本、そして朝鮮へ』(金 光林)
  • 清水恵美子著『五浦の岡倉天心と日本美術院』(林 洋子)
  • 河野至恩著『世界の読者に伝えるということ』(秋草 俊一郎)
  • ソーントン不破直子著『戸籍の謎と丸谷才一』(李 建志)

欧文書評

  • TOMODA Yoshiyuki, Sengo zen'ei eiga to bungaku: Abe Kobo x Teshigahara Hiroshi (Postwar Avant-Garde Film and Literature: Abe Kobo x Teshigahara Hiroshi(Haga Tadahiko)
  • OHIGASHI Kazushige, Iku Tappu to Taisho Bungaku:<Jiko-hyogen> kara <jiko-jitsugen>no jidai he (Yu Dafu and Taisho Literature: from the Era of "Self-Expression"to"Self Realization"(Fujioka Nobuko)

『比較文学』56巻(2014年3月31日発行)

論文

  • 梵門と隠逸
     ―『新撰万葉集』の歌と詩(呉 衛峰)
  • ファム・クインと岡倉覚三の「ルネサンス」
     ―東アジアにおける「古典」の創出と近代化(二村 淳子)
  • 夏目漱石とウィリアム・ジェイムズ
     ―『文学論』の「印象又は観念」という用語をめぐって(岩下 弘史)
  • 獨歩とワーズワース
     ―「小春」をめぐって(河村 民部)
  • 山室静のラーゲルレーヴ受容
     ―近代批判と牧歌的な北欧(中丸 禎子)

追悼・河竹登志夫先生

  • 河竹登志夫先生と歌舞伎(古井戸 秀夫)
  • 河竹登志夫先生を悼む(小玉 晃一)
  • 河竹登志夫先生を偲んで(小玉 実英)
  • 河竹先生(諸坂 成利)

選評

第十八回日本比較文学会賞選評

書評

  • 井桁貞義・井上健編『チェーホフの短編小説はいかに読まれてきたか』(加藤 百合)
  • 森本隆子著『<崇高>と<帝国>の明治―夏目漱石論の射程―』(種田 和加子)
  • 上垣外憲一編『一九三〇年代東アジアの文化交流』(大東 和重)
  • 郭南燕編著『バイリンガルな日本語文学―多言語多文化のあいだ―』(張 偉雄)
  • 加藤百合著『明治期露西亜文学翻訳論攷』(籾内 裕子)
  • 九頭見和夫著『日本の「人魚」像―日本書紀からヨーロッパの「人魚」像の受容まで』(中丸 禎子)
  • 仁平政人著 『川端康成の方法―二十世紀モダニズムと「日本」言説の構成―』(エリス 俊子)
  • 蘭明著『李箱と昭和帝国―東アジアの自画像として―』(波潟 剛)
  • 劉岸偉著『周作人伝―ある知日派文人の精神史―』(西原 大輔)
  • 友田義行著『戦後前衛映画と文学―安部公房×勅使河原宏―』(川口 恵子)
  • 土屋忍編『南洋文学の生成―訪れることと想うこと―』(西 成彦)
  • 岩佐壮四郎著『島村抱月の文藝批評と美学理論―』(テレングト・アイトル)
  • 徳盛誠著『海保青陵―江戸の自由を生きた儒者』(飯嶋 裕冶)

欧文書評

  • 日本比較文学会編『越境する言の葉―世界と出会う日本文学―
    日本比較文学会創立六〇周年記念論集』(ソーントン不破 直子)
  • 和田桂子・松崎碩子・和田博文編『満鉄と日仏文化交流誌「フランス・ジャポン」』(稲賀 繁美)
  • 秋草俊一郎著『ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト』(ヨコタ村上 孝之)
  • 国際比較文学会(ICLA)二〇一三パリ大会参加記(永井 久美子)

『比較文学』55巻(2013年3月31日発行)

論文

  • ロンドンの異邦人達
     ―漱石・カーライル・シャープー(飛ヶ谷 美穂子)
  • 柳宗悦に於ける、「テムペラメント」
     ―『ヰリアム・ブレーク』(一九一四)の基底音―(佐藤 光)
  • 銭稲孫と日本古典文学の中国語訳
     ―『源氏物語』「桐壺」巻の訳を中心に―(呉 衛峰)
  • ロシア研究者・二葉亭四迷の実像
     ―大庭柯公との関係を手がかりに―(松枝 佳奈)
  • 合成体としての個
     ―ラフカディオ・ハーンとフランシス・ゴールトンの合成写真論―(藤原 まみ)
  • カフカの遺産相続人として
     ―ポール・オースターにおける主体の回帰―(内山 加奈枝)
  • 帰国の前奏曲
     ―永井荷風『黄昏の地中海』における音楽作品に対する言及をめぐって―(林 信蔵)

選評

第十七回日本比較文学会賞選評

書評

  • 日本比較文学会編『越境する言の葉―世界と出会う日本文学―』(金原 理)
  • 大澤吉博著『言語のあいだを読む―日・英・韓の比較文学―』(大嶋 仁)
  • ソーントン不破直子・内山加奈枝編著『作品は「作者」を語る―アラビアン・ナイトから丸谷才一まで―』(小田桐 弘子)
  • 井上健編『翻訳文学の視界―近現代日本文化の変容と翻訳―』(川戸 道昭)
  • 瀧井敬子・平高典子著『幸田延の『滞欧日記』』(安田 寛)
  • 坂元昌樹・西槇偉・福澤清編『越境する漱石文学』(飛ヶ谷 美穂子)
  • 野網摩利子著『夏目漱石の時間の創出』(李 哲権)
  • 坪井秀人著『性が語る―二〇世紀日本文学の性と身体』(木村 朗子)
  • 有本志保著『男と女を生きた作家―ウィリアム・シャープとフィオナ・マクラウドの作品と生涯―』(鈴木 暁世)
  • 清水恵美子著『岡倉天心の比較文化史的研究―ボストンでの活動と芸術思想―』(李 京僖)
  • 佐藤伸宏著『詩の在りか―口語自由詩をめぐる問い―』(國分 敏宏)
  • 朴順伊著『アジア文化と文学思想―日韓比較の視点から―』(西 成彦)
  • 平石典子著『煩悶青年と女学生の文学誌―「西洋」を読み替えて』(種田 和加子)
  • 川本皓嗣・上垣外憲一編『比較詩学と文化の翻訳』(小林 茂)
  • 大貫徹著『「外部」遭遇文学論―ハーン・ロティ・猿―』(岩田 和男)
  • 北川扶生子著『漱石の文法』(徳永 光展)
  • 新井潤美著『『執事とメイドの裏表』―イギリス文化における使用人のイメージ―』(橋本 雅子)
  • 金子幸代著『鴎外と近代劇』(岩本 真理子)
  • 浜崎洋介著『福田恒存 思想の<かたち>―イロニー・演戯・言葉―』(菊池 有希)
  • 中村三春著『花のフラクタル―20世紀日本前衛小説研究―』(西村 靖敬)
  • 松村昌家著『文豪たちの情と性へのまなざし―逍遥・漱石・谷崎と英文学―』『ヴィクトリア朝文化の世代風景―ディケンズからの展望―』(橋本 順光)
  • 張偉雄著『比較文学考』(戦 暁梅)
  • 須藤直人著『Nanyo- Orientalism: Japanese Representations of the Pacific』(前島 志保)
  • 大東和重著『郁達夫と大正文学―<自己表現>から<自己実現>の時代へ』(工藤 貴正)
  • 種田和加子著『泉鏡花論―到来する「魔」―』(野口 哲也)
  • 堀啓子著・訳『和装のヴィクトリア文学―尾崎紅葉の『不言不語』とその原作―』(平石 典子)
  • 橋本恭子著『『華麗島文学志』とその時代―比較文学者島田謹二の台湾体験―』(佐野 正人)
  • 前野みち子著『恋愛結婚の成立―近世ヨーロッパにおける女性観の変容―』(仙葉 豊)

『比較文学』54巻(2012年3月31日発行)

論文

  • 損われた無垢
     ―『骨董屋』との比較による虐げられた人びと』論―(高橋 知之)
  • 描かれ、描かせる崔承喜
     ―九四〇年代の日本画壇と朝鮮の舞姫―(李 賢晙)
  • 斎藤茂吉写生説の形成
     ―ニーチェの芸術観との関連において―(前田 知津子)
  • 森鴎外『うたかたの記』におけるロマン主義の実相
     ―「女神バワリア」の系譜をめぐって―(美留町 義雄)
  • 韓国における『長恨夢(チャンハンモン』の大衆的受容
     ―小説・演劇・メディア―(申 美仙)
  • 彫像師の悲恋物語と仏師の悲恋物語
     ―内田魯庵訳コンウェイ「彫像師」と幸田露伴「風流佛」―(吉田 大輔)
  • 張資平作品における「自由恋愛」
     ―一九一〇年代末から一九二〇年代の知識人の言説を踏まえて―(清地 ゆき子)
  • 方定煥と翻訳童話「王子と燕」(金 志映)
  • 「正義」はどこにあるのか
     ―一金史良の「太白山脈」をめぐって(朴 銀姫)
  • Rhy's Texts and the Modernist Connection with Ce'saire(Midori Saito)

書評

  • 加瀬佳代子著『M・K・ガンディーの真理と悲暴力をめぐる言説史 ―ヘンリー・ソロー、R・K・ナラヤン、V・S・ナイポール、映画『ガンジー』を通して』(小宮 彰)
  • 牧野陽子著『<時>をつなぐ言葉―ラフカディオ・ハーンの再話文学』(梅本 順子)
  • 佐々木英昭著『漱石先生の暗示』(小谷野 敦)
  • 遠田勝著『<転生>する物語―小泉八雲「怪談」の世界』(河島 弘美)
  • 梶野絵奈・長木誠司・ヘルマン・ゴチェフスキ編『貴志康一と音楽の近代』(椎名 亮輔)
  • 畑中千晶著『鏡にうつった西鶴―翻訳から新たな読みへ―』(私市 保彦)
  • 高橋誠一郎著『黒澤明で「白痴」を読み解く』(清水 孝純)
  • 金雪梅著『金子光晴の詩法の変遷―その契機と軌跡』(渋谷 豊)
  • 荘中孝之著『カズオ・イシグロ<日本>と<イギリス>の間から』(松岡 直美)
  • 寺田操著『尾崎翠と野溝七生子 二十一世紀を先取りした女性たち』(飛ヶ谷 美穂子)
  • 大嶋仁著『比較文学論考―新しい日本文学への取りくみ―』(岩本 真理子)
  • 秋草俊一郎著『ナボコフ 訳すのは「私」/自己翻訳がひらくテクスト』(西 成彦)
  • 藤尾健剛著『漱石と近代日本』(菊池 有希)
  • 増田裕美子・佐伯順子編『日本文学の「女性性」』(橋本 雅子)
  • 今村武・橋本由紀子・小野寺玲子・内堀奈保子著『不道徳な女性の出現 独仏英米の比較文化』(柏木 隆雄)
  • 村田裕和著『近代思想社と大正期ナショナリズムの時代』(前島 志保)
  • 井上健著『文豪の翻訳力』(菅原 克也)
  • 西槇偉著『響きあうテキスト―豊子愷と漱石、ハーン』(戦 暁梅)

『比較文学』53巻(2011年3月31日発行)

論文

  • ウィリアム・ブレイクから三木露風へ
     ―『無垢と経験の歌』変奏曲―(佐藤 光)
  • 周作人と『遠野物語』(王 蘭)
  • J.M.シングを読む菊地寛/菊地寛を読むW.B.イェイツ
     ―日本文学とアイルランド文学の相互交渉―(鈴木 暁世)
  • セルマ・ラーゲルレーヴ『エルサレム』の「周縁」性
     ―主人公イングマルとオデュッセウス、オーディン、ロキ、ユダとの比較―(中丸 禎子)
  • ロティがみた中国人と日本人
     ―タヒチから日本へ―(カバ・加藤 メレキ)
  • 大江健三郎における深瀬基寛訳『オーデン詩集』の受容
     ―「政治と性」の淵源としてのオーデン―(高橋 由貴)
  • 小栗風葉作『脚本 奇縁』と原作者Charlotte M.Brame(堀 啓子)
  • 福永武彦「死の島」における橋
     ―ワイルダーと玉堂をめぐって―(岩津 航)

書評

  • 山中由里子著『アレクサンドロス変相 古代から中世イスラームへ』(大嶋 仁)
  • 小林茂著『薩摩治郎八 パリ日本館こそわがいのち』(柏木 隆雄)
  • 川本皓嗣・上垣外憲一編『一九二〇年代東アジアの文化交流』(梶谷 崇)
  • 亀井伸治著『ドイツのゴシック小説』(富岡 悦子)
  • 工藤貴正著『中国語圏における厨川白村現象 交流・衰退・回帰と継続』(大東 和重)
  • 林信蔵著『永井荷風 ゾライズムの射程―初期作品をめぐって』(岩佐 壮四郎)
  • 中田幸子著『文芸の領域でIWWを渉猟する』(森本 真一)
  • 大木昭男著『漱石と「露西亜の小説」』(西野 常夫)
  • 坪井秀人・藤木秀朗編『イメージとしての戦後』(山田 潤治)
  • 藤澤全著『詩人井上靖―若き日の叙情と文学の原点―』 (小玉 晃一)
  • 南明日香著『荷風と明治の都市景観』(北村 卓)

『比較文学』52巻(2010年3月31日発行)

論文

  • 森鴎外「安井夫人」論(清田 文武)
  • 寺山修司『街に戦場あり』にみる「ダイアローグ」
     ―中平卓馬、森山大道の写真理論とともに(堀江 秀史)
  • 林房雄におけるバイロン受容の展開
     ―『青年』から『壮年』へ―(菊池 有希)
  • 谷崎潤一郎の読んだ林語堂のMoment in Peking(崔 海燕)
  • 金史良の日本語文学作品における「差異」の表象をめぐって
     ―「内鮮一体」期における朝鮮知識人の現実変革の試みとして―(宮崎 靖士)
  • フォークナーのキホーティズム
     ―ギャヴィン・スティーヴンズの喜劇性と道徳性―(田中 有美)
  • ゾラ受容の一側面
     ―荷風の初期作品における「遺伝」をめぐって(林 信蔵)
  • 「白秋初期詩集における青色の詩学」
     ―メーテルランク受容の視座から―(出口 馨)
  • 路易士と日本
     ―戦時上海における路易士の文学活動をめぐって―(杉野 元子)
  • 《趣味の審判者》の系譜
     ―ペトロニウスから代助まで―(飛ヶ谷 美穂子)

書評

  • 林洋子著『藤田嗣治 作品をひらく旅・手仕事・日本』(斉藤 恵子)
  • 太田靖子著『俳句とジャポニズム メキシコ詩人タブラーダの場合』(シャウマン・ヴェルナー)
  • 金原理著『日本の古典と漢文学―和歌と漢文学・類書・大宰府と道真 他』(古田島 洋介)
  • 加藤信朗監修 鶴岡賀雄・加藤和哉・小林剛編『キリスト教をめぐる近代日本の諸相―響鳴と反撥』(橋本 雅子)
  • 坂元昌樹・田中雄次・西槙偉・福澤清編『漱石と世界文学』(佐藤 裕子)
  • 大野雅子著『ノスタルジアとしての文学、イデオロギーとしての文化―『妖精の女王』と『源氏物語』、ロマンスと「物語」』(山口 博)
  • Yasuko CLAREMONT著 Japanse Poetry(リース・モートン)
  • 和田博文・真鍋正宏・西村将洋・宮内淳子・和田桂子著『言語都市・ロンドン・一八六一‐一九四五』(松村 昌家)
  • 小宮彰著『ディドロとルソー 言語と《時》―一八世紀思想の可能性―』(大嶋 仁)
  • 佐々木英昭・松居竜五編『芸術メディアのカルチュラル・スタディーズ』 (長澤 唯史)
  • 大久保美春著『フランク・ロイド・ライト―建築は自然への奉げ物』(藤岡 伸子)
  • 新井潤美著『自負と偏見のイギリス文化―J.オースティンの世界』
    同『へそ曲がりの大英帝国』(武田美保子)
  • 中川成美著『モダニティの想像力―文学と視覚性―』(中村 三春)
  • 伊藤嘉啓著『石原莞爾のヨーロッパ体験』(林 正子)
  • 西成彦著『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(田辺 欧)
  • 多ヶ谷有子著『王と英雄の剣 アーサー王・ベーオウルフ・ヤマトタケル―古代中世文学における勲と志』(鈴木 満)
  • 岩佐荘四郎著『日本近代文学の断面 一八九〇‐一九二〇』(有光 隆司)
  • 西岡亜紀著『福永武彦論―「純粋記憶」の生成とボードレール』(北村 卓)
  • 川勝麻里著『明治から昭和における『源氏物語』の受容―近代日本の文化創造と古典(衣笠 正晃)
  • 平川祐弘著『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』(加納 孝代)

『比較文学』51巻(2009年3月31日発行)

論文

  • 有吉佐和子の「アメリカ」
     ―『亀遊の死』(戯曲『ふるあめりかに袖はぬらさじ』)を中心に―(金 志映)
  • ベルギー象徴派における文学と美術の照応
     ―ジョルジュ・ローデンバックとグザヴィエ・メルリの比較研究―(三田 順)
  • シャルル・シャッセの美術批評再考
     ―ポン=タヴェン派をめぐる言説とブルターニュの地域主義のはざまで―(小泉 順也)
  • 『死の島』の視点とアンドレ・ジッド
     ―福永武彦における『贋金つかい』の受容―(西岡 亜紀)
  • 魯迅「『ビアズリー画選』小序」の成立
     ―シモンズ、ジャクソンの影響を中心に―(星野 幸代)
  • 周作人の「鬼・怪」論
     ―柳田国男と比較して―(王 蘭)
  • 心の隔たり
     ―豊子愷「華瞻的日記(華瞻の日記)と漱石の「柿」(西槇 偉)
  • 小林愛雄の歌劇翻訳
     ―《ボッカチオ》の方法―(伊藤 由紀)

書評

  • 坪井秀人著『戦争の記憶をさかのぼる―『感覚の近代―声・身体・表象―』(中村 三春)
  • 今橋映子著『ブラッサイ:パリの越境者=Brassai : au dela des frontieres a Paris』(鈴木 禎宏)
  • 李健志著『朝鮮近代文学とナショナリズム」―「抵抗のナショナリズム」批判』(中根 隆行)
  • 籾内裕子著『日本近代文学と「猟人日記」二葉亭四迷と嵯峨の屋むろにおける「猟人日記」翻訳の意義を通して』(土屋 直人)
  • 柏木隆雄著『交差するまなざし―日本近代文学とフランス―』(稲垣 直樹)
  • 林洋子著『藤田嗣治 作品をひらく―旅・手仕事・日本―』(湯原 かの子)
  • 小林かおり著『じゃじゃ馬たちの文化史―シェイクスピア上演と女の表象』(児玉 実英)
  • ソーントン不破直子著『ギリシアの神々とコピーライト―「作者」の変遷、プラトンからIT革命まで』(私市 保彦)
  • 西田大輔著『橋本関雪 師とするものは支那の自然』(戦 暁梅)
  • 徳永光展著『夏目漱石『心』論』(李 哲権)
  • 長島要一著『日本・デンマーク文化交流史1600―1873』(大久保 喬樹)
  • 松岡光治著『ギッシングを通してみる後期ヴィクトリア朝の社会と文化』(目高 真帆)
  • 川本皓嗣・松村昌家編『阪神文化論』(北村 卓)
  • 筑波大学文化批評研究会編『テクストたちの旅程―移動と変容の中の文学―』(西原 大輔)
  • バーバラ・佐藤編『日常生活の誕生―戦間期日本の文化変容』(仙葉 豊)
  • 竹村民郎・鈴木貞美編『関西モダニズム再考』(十重田 裕一)
  • 大久保喬樹著『日本文化論の名著入門』(吉田 和久)
  • 佐々木靖章編『夏目漱石・蔵書(洋書)の記録―東北大学所蔵「漱石文庫」に見る―』(小玉 晃一)

『比較文学』50巻(2008年3月31日発行)

論文

  • 阿部知二『捕囚』における「近代」の問題
     ―三木清、バイロン、D・H・ロレンス―(菊池 有希)
  • 「文化政治」を歩く柳宗悦
     ―朝鮮文化事業をめぐる言説を手がかりとして―(梁 智英)
  • 泉鏡花における語りと変身
     ―アプレイウス「黄金のろば」との対比から―(野口 哲也)
  • 方法としての<心理>
     ―川端康成における「新心理主義」をめぐって―(仁平 政人)
  • 魯迅における「革命的木刻」観の考察
     ―ロシア・アヴァンギャルドとの接点を手がかりに―(韓 氷)
  • 三島由紀夫『金閣寺』における「アメリカ」(南 相旭)
  • 仏蘭西学会の設立と伝統主義論争
     ―エミール・エックと太宰施門の第一次世界大戦―(村田 裕和)
  • 福永武彦『幼年』におけるボードレール
     ―「万物照応」の受容について―(西岡 亜紀)

書評

  • 鈴木禎宏著『バーナード・リーチの生涯と芸術―「東と西の結婚」のヴィジョン―』(内藤 高)
  • 佐藤伸宏著『日本近代象徴詩の研究』(菅原 克也)
  • 南明日香著『永井荷風のニューヨーク・パリ・東京―造景の言葉―』(大久保 喬樹)
  • 渡辺善雄著『鴎外・闘う啓蒙家』(中村 三代司)
  • Tatsumi, Takayuki『Full Metal Apache: Transactions Between Cyberpunk Japan and Avant-Pop America』(ヨコタ村上 孝之)
  • 榎本泰子著『上海オーケストラ物語―西洋人音楽家たちの夢―』(椎名 亮輔)
  • 和田博文、真鍋正宏、西村将洋、宮内淳子、和田桂子著『言語都市ベルリン・1861―1945』(畠中 美菜子)
  • 私市保彦著『名編集者エッツェルと巨匠たち―フランス文学秘史―』(柏木 隆雄)
  • 柴田勝二著『漱石のなかの<帝国>―国民作家と近代日本―』(徳永 光展)
  • 高橋誠一郎著『ロシアの近代化と若きドフトエフスキー―「祖国戦争」からクリミア戦争へ―』 (西野 常夫)
  • 西成彦・池内靖子編『異郷の身体―テレサ・ハッキョン・チャをめぐって』(李 建志)
  • 松村昌家編『夏目漱石における東と西』(佐藤 裕子)
  • 西川盛雄編『ラフカディオ・ハーン―近代化と異文化理解の諸相―』(太田 雄三)

『比較文学』49巻(2007年3月31日発行)

論文

  • 岡倉覚三のオペラ台本”The White Fox”
     ―内在する歌舞伎をヴァーグナー―(清水 恵美子)
  • 「写生」の境界
     ―高浜虚子『朝鮮』の様式―(水野 達朗)
  • 「暴徒の子」が物語るもの
     ―菊池寛とアイルランド文学の再考に向けて―(金 牡蘭)
  • 保田與重郎の岡倉天心論
     ―三つの架橋の相―(李 京僖)
  • 正岡子規の漢詩の世界
     ―格律の角度から正岡子規の漢詩における分析及び夏目漱石の漢詩創作との比較研究―(周 晨亮)
  • フェリックス・レガメ―『お菊さんのバラ色ノートの試み』
     ―「黄禍論」時代におけるピエール・ロティへの反駁―(林 久美子)
  • 鄭芝溶におけるホイットマン
     ―有島武郎を媒ちにして―(金 暁美)
  • Connecting the Past and the Present:
     ―A Reading of Amitav Ghosh's In an Antique Land―(OZAWA Shizen)

書評

  • 唐権著『海を越えた艶ごと―日中文化交流秘史』(菅原 克也)
  • 中村三春著『係争中の主体―漱石・太宰・賢治』(佐藤 裕子)
  • 野田康文著『大岡昇平の創作方法―『俘虜記』『野火』『武蔵野夫人』(小宮 彰)
  • 湯原かの子著『藤田嗣治―パリからの恋文』(林 洋子)
  • 佐藤裕子著『漱石のセオリー―『文学論』解読』(塚本 利明)
  • 波潟剛著『越境のアバンギャルド』(中根 隆行)
  • 西槇 偉著『中国文人画家の近代―豊子愷の西洋美術受容と日本』(戦 暁梅)
  • 井上英明著『列島の古代文学―比較神話から比較文学へ』(正道寺 康子)
  • 西成彦著『耳の悦楽―ラフカディオ・ハーンと女たち』(河島 弘美)
  • HIRAKAWA, Sukehiro, Japan's Love-hate Relationship with the West(武井 典子)
  • 河村民部著『「岬」の比較文学―近代イギリス文学と近代日本文学の自然描写をめぐって』(藤岡 伸子)
  • 川本皓嗣・松村昌家編『ヴィクトリア朝英国と東アジア』(小沢 自然)
  • 秋山正幸・榎本義子編著『比較文学の世界』(畑中 千晶)
  • 瀧田佳子編『太平洋世界の文化とアメリカ―多文化主義・土着・ジェンダー』(津久井 喜子)
  • 芝山豊・岡田和行編『モンゴル文学への誘い』(テレングト・アイトル)

『比較文学』48巻(2006年3月31日発行)

論文

  • 明治期の修辞観と社会進化論
     ―夏目漱石のアレグザンダー・ポープ論における分裂と可能性―(北川 扶生子)
  • 周作人と森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』
     ―近代東アジア知識人のある共通性―(王 蘭)
  • 発心するマンフレッド、悔い改める文覚
     ―北村透谷の「心機妙変」観―(菊池 有希)
  • 中国自然主義
     ―一九二〇年代前半の中国における自然主義と日本自然主義の移入―(大東 和重)
  • 芸術か啓蒙か
     ―『オリニ』(正しくはハングル表記)における日本童謡の「模作」をめぐって―(黄 善英)
  • ギベールのロマン=フォトとは何だったのか
     ―文学と写真の臨界に ―(佐々木 悠介)
  • 「サッティヤーグラハ」言説の批判的分析
     ―ナイポールの「ガンディー主義」批判を手掛かりに―(加瀬 佳代子)
  • 江戸川乱歩と映画的想像力
     ―「火星の運河」を中心に―(韓 程善)

書評

  • 中根隆行著『<朝鮮>表象の文化誌―近代日本と他者をめぐる知の植民地化』(金原 理)
  • 諸坂成利著『虎の書跡―中島敦とボルヘス、あるいは換喩文学論』(杉田 弘子)
  • 藤田みどり著『アフリカ「発見」―日本におけるアフリカ像の変遷』(杉田 英明)
  • 鈴木ふさ子著『オスカー・ワイルドの曖昧性―デカダンスとキリスト教的要素―』(堀江 珠喜)
  • 西川正也著『コクトー、1936年の日本を歩く』(田所 光男)
  • 柴田勝二著『<作者>をめぐる冒険―テクスト論を超えて』(中村 三春)
  • 久頭見和夫著『太宰治と外国文学―翻案小説の「原典」へのアプローチ―』(依岡 隆児)
  • M・J・デ・プラダ=ヴィセンテ著『日本文学の本質と運命』
    M・J・デ・プラダ=ヴィセンテ 大嶋仁 共著『ゆらぎとずれの日本文学史』(吉田 和久)
  • 藤澤全著『言語文化の諸相―近代文学』(林 正子)
  • 新井潤美著『不機嫌なメアリー・ポピンズ―イギリス小説と映画から読む「階級」―』(宮崎 かすみ)
  • Barbara Sato,The New Japanese Woman:―Modernity, Media, and Women in Interwar Japan(平石 典子)
  • マブソン・ローラン著『詩としての俳諧 俳諧としての詩―一茶・クローデル・国際ハイク―』(金子 美都子)
  • 大石加奈子著『宮沢賢治―銀が鉄道と光のふぁんたじあ』(千葉 一幹)
  • 佐藤三武朗著『島崎藤村『破戒』に学ぶ―いかに生きる』(岩佐 壮四郎)
  • 内藤高著『明治の音―西洋人が聴いた近代日本』(ソーントン不破 直子)
  • 中村健之介著『永遠のドストエフスキー―病という才能』(清水 孝純)
  • 編者代表 松村昌家著『視覚芸術の比較文化』―大手前大学比較文化研究叢書2(斉藤 恵子)

『比較文学』47巻(2005年3月31日発行)

論文

  • 翻訳の力と演劇の改革
     ―松居松葉とアイルランド演劇―(小嶋 千明)
  • ポール・クローデルの「日本短詩集」('Petits poe'mes japonais)における「水」のイメージ
     ―日本民謡とヴェルレーヌ叙情詩による二重の影響をめぐって―(マブソン・ローラン)
  • 泉鏡花とバイロン
     ―『草迷宮』への『カイン』の影響の可能性―(菊池 有希)
  • 島田謹二『華麗島文学志』における「外地文学論」の形成(橋本 恭子)
  • 初発期川端康成における「表現」理念
     ―べネット・クローチェの受容を視座に ―(仁平 政人)
  • 明治初期における西洋啓蒙思想の受容と言説編制
     ―「自由の権利」の概念を中心に ―(納谷 節夫)
  • 岩田豊雄とジュール・ルナアル
     ―『にんじん』から『胡椒息子』へ―(中川 克子)
  • ロシア文学における日本人表象
     ―ピークリ『オキヌさんの物語』を中心に―(溝渕 園子)
  • 依田学海が見た清国軍人・丁汝昌
     ―日清戦争と明治の知識人 ―(福井 智子)
  • A Postcolonial Dialogue: "Incomprehensible Nanyo" (Atsushi Nakajima)
     ―"Faceless Japan" (Albert Wendt) ―(SUDO Naoto)

書評

  • 戦暁梅著『鉄斎の陽明学―わしの画を見るなら、先ず賛を読んでくれ』(平川 祐弘)
  • 西原大輔著『谷崎潤一郎とオリエンタリズム―大正日本の中国幻想』(小宮 彰)
  • 杉田英明著『葡萄樹の見える回廊―中東・地中海文化と東西交渉』(北原 圭一)
  • 平川祐弘著『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』(橋本 順光)
  • ジャン=ジャック・オリガス著『物と眼 明治文学論集』(柏木 隆雄)
  • テレングト・アイトル著『三島文学の原型―始源・根茎隠喩・構造』(柴田 勝二)
  • 福田眞人著『結核という文化―病の比較文学史』(仙葉 豊)
  • ジョージ・ヒューズ著『ハーンの轍の中で―ラフカディオ・ハーン/外国人教師/英文学教育』(鈴木 禎宏)
  • 「パンテオン会雑誌」研究会編『百年のときを経て甦った日本人留学生の肉声』(林 洋子)
  • 大久保喬樹著『日本文化論の系譜』―『武士道』から『「甘え」の構造まで』(大東 和重)
  • サン・キヨン・リー著(田中徳一訳)『日米演劇の出合い』(武田 勝彦)
  • 秋山正幸編著『知の新視界―脱領域的アプローチ』(井上 健)
  • 和田桂子ほか著『パリ 日本人の心象地図一九六七―一九四五』(金子 美都子)
  • 渡辺千枝子著『G・エリオットとドイツ文学・哲学』(杉田 弘子)
  • 岡田充雄著『霊の復讐―マクベスと『悪霊』スタブローギンの悲劇』(西野 常夫)
  • 館野日出男著『ロマン派から現代へ―村上春樹、三島由紀夫、ドイツ・ロマン派』(畠中 美菜子)

『比較文学』46巻(2004年3月31日発行)

論文

  • 泉鏡花と近世絵画の意匠
     ―文様的想像力の形成と展開―(三品 理絵)
  • 「母性」への挑戦
     ―羅蕙錫と平塚らいてうの言説から―(金 華榮)
  • 十二世紀の都市描写
     ―『清明上河図』と『年中行事絵巻』の比較を中心に―(永井 久美子)
  • クルト・トゥホルスキーの「文化」批判
     ―独仏知識人の論争と交流の狭間で―(児島 由理)
  • 村岡花子「少女小説」翻訳の意味(中山 美穂子)

研究ノート

  • ポストモダン時代の比較文学 ―イスタンブールからニューヨークへ―(ソーントン不破 直子)

書評

  • 金原理著『詩歌の表現―平安朝韻文攷』(古田島 洋介)
  • 井桁貞義著『ドフトエフスキイ 言葉の生命』(清水 孝純)
  • 飛ヶ谷美穂子著『漱石の源泉―創造への階梯』(河村 民部)
  • 村山吉廣著『評伝・中島敦―家学からの視点』(西原 大輔)
  • 榎本義子著『女の東と西―日英女性作家の比較研究―』(武田 美保子)
  • 今橋映子著『<パリ写真>の世紀』(稲賀 繁美)
  • 千葉一幹著『賢治を探せ』(小宮 彰)
  • 中村健之介・中村悦子著『ニコライ堂の女性たち』(沼野 恭子)
  • 塚本利明著『漱石と英文学『漾虚集』の比較文学的研究』(改定増補版)(斉藤 恵子)
  • George Hughes, Reading Novels(小沢 自然)
  • 芳賀徹編『岩倉使節団の比較文化史的研究』(中 直一)
  • 沼野恭子著『アヴァンギャルドな女たち ロシアの女性文化』(草野 慶子)
  • Haruo Shirane and Tomi Suzuki ed., Inventing the Classics: Modernity, National Identity, and Japanese Literature(山田 潤治)
  • 清水孝純著『笑いのユートピア―吾輩は猫であるの世界』(剣持 武彦)

『比較文学』45巻(2003年3月31日発行)

論文

  • <批評>の誕生
     ―明治中期における<批評><改良><社会>―(木村 直恵)
  • <自意識>の肖像
     ―田山花袋『蒲団』と郁達夫『沈淪』―(大東 和重)
  • 横光利一の文学形式としての「嘘」
     ―漱石とシクロフスキーの「形式」論と関連して―(金 楨薫)
  • 植民地の「現実」を規定する
     ―ロンドン文壇における1890年前後のキプリング受容―(小沢 自然)
  • 愚者文学としての「春の鳥」
     ―田榮澤「白痴か天才か」と国木田独歩「春の鳥」―(丁 貴連)
  • 「クリストに対する彼の軽蔑」の解釈をめぐって
     ―芥川龍之介「続西方の人」におけるゲーテ像―(稲垣 孝博)
  • 梅娘「手術を前に」考
     ―石川達三『母系家族』との接点―(張 志晶)
  • 『太平記』と『三国志演義』における死の叙述法
     ―人物描写とのかかわりから―(田中 尚子)

研究ノート

  • 上海時代(1942―45)の佐藤(田村)俊子と中国女性作家関露 ―中国語女性雑誌『女聲』をめぐって―(呉 佩珍)

書評

  • 神田孝夫著『比較文学論考―鴎外・漢詩・西洋化―』(劉 岸偉)
  • 鈴木貞美編『雑誌『太陽』と国民文化の形成』(金子 幸代)
  • 松村昌家編『谷崎潤一郎と世紀末』(山口 政幸)
  • 遠藤泰生・木村秀雄編『クレオールのかたち―カリブ地域文化研究―』(中村 和恵)
  • 張競著『美女とは何か―日中美人の文化史―』(佐伯 順子)
  • 鈴木貞美著『梶井基次郎の世界』(釣 馨)
  • ハルオ・シラネ著(衣笠正晃訳)『芭蕉の風景 文化の記憶』(東 聖子)
  • 太田雄三著『喪失からの出発―神谷美恵子のこと―』(大嶋 仁)
  • 柴田勝二著『三島由紀夫―魅せられる精神―』(堀江珠喜)
  • Susan Fisher ed., Nostalgic Journeys: Literary Pilgrimages Between Japan and the West(山田 潤治)
  • Masayuki Akiyama, A Study of Narrative Techniques: Comparative Approaches to Works of Henry James and Selected Japanese Authors(松岡 直美)
  • Mitsutaka Odagiri, Ecritures palimpsestes ou les theatralisations Francaises du mythe d'OEdipe(野池 恵子)
  • ラドヤード・キプリング著、H.コータッツィ、G.ウェッブ編(加納孝代訳)『キプリングの日本発見』(大澤 吉博)
  • 萩原孝雄著『近代日本文学の特質―子宮の(脱)形而上学をめぐって―』(菅原 克也)

『比較文学』44巻(2002年3月31日発行)

論文

  • 「良書」としての意味
     ―E.T.シートン『動物記』と戦中日本―(信岡 朝子)
  • オスカー・ワイルドの『ヴェラ』
     ―イギリスと日本における作品受容と社会的背景(小泉 朝子)
  • 漫画化された文学テクスト
     ―岡本一平「坊ちゃん絵物語」(大正六年)と近藤浩一路『漫画 坊ちゃん』―(成 模慶)
  • E.T.A.ホフマン『ブランビラ王女』とE.A.ポオ『ウィリアム・ウィルソン』
     ―分身と祝祭の主題を巡る比較考察―(亀井 伸治)
  • 文化的境界者としてのコーダ
     ―「ろう文化」と「聴文化」の間―(澁谷 智子)
  • ロシア詩によるシェリング哲学の受容
     ―愛智会からチュッチェフへ―(坂庭 淳史)
  • ハーンの浦島伝説に対する認識
     ―ワシントン・アーヴィングの作品を基軸に―(里見 繁美)
  • 小泉八雲の民話「雪女」と西川満の民話「蜆の女」の里帰り
     ―グローバリゼーションとクレオリゼーションのはざまから―(平川 祐弘)

書評

  • 柳富子編著『ロシア文学の森―比較文化の総合研究―』(阿部 軍治)
  • 西村靖敬著『1920年代パリの文学―「中心」と「周縁」のダイナミズム―』(和田 桂子)
  • 岡田愛子著『魂と風景のイギリス小説』(廣田 稔)
  • 河村民部著『漱石を比較文学的に読む』(相原 和邦)
  • 牛村圭著『「文明の裁き」をこえて―対日戦犯裁判読解の試み―』(吉田 和久)
  • 藤沢全著『Comparative Studies of Yasushi Inoue and Others』(剣持 武彦)
  • 伊藤秀雄・榊原貴教編著『黒岩涙香の研究と書誌』(目野 由希)
  • 李光縞編(尹相仁、渡辺直紀訳)『韓国の近現代文学』(佐野 正人)
  • 佐々木英昭注釈『漱石文学全注釈8 それから』(平石 典子)
  • 稲賀繁美編著 『異文化理解の倫理にむけて』(小宮 彰)
  • 鈴木登美著(大内和子・雲和子訳)『語られた自己―日本近代の私小説言説―』(林 正子)
  • 河竹登志夫著『歌舞伎』(古井戸秀夫)

『比較文学』43巻(2001年3月31日発行)

論文

  • キリシタン書『天地始之事』第一節とキリシタン絵画『聖ミカエルの聖画』に於けるルシフェルのイマージュ(松藤 英恵)
  • 中村敬宇と近代中国(薄 培林)
  • ホセ・ファン・ダブラーダのハイカイ集『ある日……』における日本の俳句の影響(太田 靖子)
  • 中里恒子とキャサリン・マンスフィールド
     ―「乗合馬車」、「日光室」を中心に―(中川 克子)
  • ソウル・ダダと高橋新吉(波潟 剛)
  • 東亜未来論
     ―チャールズ・ピアソンの黄禍論とラフカディオ・ハーンにおけるその変容―(橋本 順光)
  • 袁犀『貝殻』と大東亜文学者大会次賞
     ―中薗英助「北京の貝殻」におけるその意味―(郭 偉)
  • Re-writing Colonial Discourses: "Paradise" and "Savage" in South Sea/ Nan'yo /Pacific Writings(須藤 直人)

書誌

  • 日本におけるジョン・バニヤン書誌(補遺)(西村 和子)

書評

  • 塚本利明著『漱石と英文学『漾虚集』の比較文学的研究』(斉藤 恵子)
  • 剣持武彦著『受容と変容・日本文学―ダンテからジッドまで』(清水 孝純)
  • 阿部兼也著『魯迅の仙台時代―魯迅の日本留学の研究』(藤田 梨那)
  • 持田季未子著『希望の倫理学―日本文化と暴力をめぐって』(吉田 和久)
  • 梅本順子著『浦島コンプレックス―ラフカディオ・ハーンの交友と文学』(速川 和男)
  • 小田桐弘子著『横光利一 ―比較文化的研究』(十重田 裕一)
  • 劉建輝著『魔都上海―日本知識人の「近代」体験』(西槙 偉)
  • 瀧田佳子著『アメリカン・ライフへのまなざし―自然、女性、大衆文化』(藤岡 伸子)
  • 杉野要吉編著『交争する中国文学と日本文学』(山田 敬三)
  • 飯田武郎編著 The Reception of D.H.Lawrence Around the World.(森 春秀)
  • 山田俊治・十重田裕一・笹原宏之編『山田美妙『竪琴草紙』本文の研究』(岩佐 壮四郎)

『比較文学』42巻(2000年3月31日発行)

論文

  • 大岡昇平『武蔵野夫人』における間テクスト性の問題
     ―「誓い」に織り込まれたスタンダール『パルムの僧院』―(野田 康文)
  • 「表象」の相克
     ―岩野泡鳴のエマソン受容―(水野 達朗)
  • 金華智者寺における円月の文学交流(孫 容成)
  • 芥川龍之介「きりしとほろ上人伝」と『西遊記』(阮 毅)
  • 植民地の政治力学と<場>の表象
     ―龍瑛宗「パパイヤのある街」―(李 郁薫)
  • 青木鷺水「檜の夫人に契」とラフカディオ・ハーン「衝立の乙女」(森田 直子)

研究ノート

  • 川上音二郎における韓国 ―『川上音二郎戦地見聞日記』と『新国王』(李 応寿)

書評

  • 鈴木貞美著『日本の「文学」概念』(衣笠 正晃)
  • 今橋映子著『パリ・貧困と街路の詩学―1930年代の外国人芸術家たち』(北村 卓)
  • 和田博文・大橋毅彦・真鍋正宏・竹松良明・和田桂子著『言語都市・上海1840―1945』(榎本 泰子)
  • 鶴田欣也著『越境者が読んだ近代日本文学』(大嶋 仁)
  • 関田かをる著『小泉八雲と早稲田大学』(仙北谷 晃一)
  • 栗田廣美著『亡命・有島武郎とアメリカ―<どこでもない所>への旅―』(江頭 太助)
  • 小堀桂一郎著『森鴎外 批評と研究』(金子 幸代)
  • 田中久子著『EパウンドとT・S・エリオット―技法と神秘主義』(安川 昱)
  • 成恵卿著『西洋の夢幻能』(大久保 直幹)
  • 張偉雄著『文人外交官の明治日本―中国初代駐日公使団の異文化体験』(李 征)
  • 田村道美著『野上弥生子と「世界名作大観」』(藤尾 健剛)
  • 清水義和著『ショー・シェークスピア・ワイルド移入史―逍遥と抱月の弟子たち―市川又彦・坪内士行・本間久雄の研究方法』(岩佐 壮四郎)
  • 筑波大学文化批評研究会編『植民地主義とアジアの表象』(西原 大輔)

『比較文学』41巻(1999年3月31日発行)

論文

  • 蒲原有明に於ける『海潮音』
     ―日本近代象徴詩の成立―(佐藤 伸広)
  • 詩と絵画の交響
     ―フランク・オハラとニューヨーク派の美術―(金田 由紀子)
  • 漱石とワーズワース
     ―「琴のそら音」と"Strange Fits of Passion Have I known" をめぐって―(佐藤 裕子)
  • 澁澤龍彦とA・P・ド・マンディアルグ
     ―「ダイヤモンド」から「犬狼都市(キュノポリス)」へ―(跡上 史郎)
  • 民衆の視点とアイルランド演劇
     ―坪内逍遥による翻案劇『霊験』を中心に―(小嶋 千明)
  • 追いつめられる妻、囲い込まれる妻
     ―泉鏡花「化銀杏」とバルザック「オノリーヌ」―(三品 理絵)
  • 賛が語る文人鐡斎
     ―蘇東坡の世界―(戦 暁梅)

研究ノート

  • 前田河廣一郎の在米中(1907―1920)の創作作品(中田 幸子)

書評

  • 中西進著『源氏物語と白楽天』(金原 理)
  • 柳富子著『トルストイと日本』(川端 香男里)
  • 佐伯順子著『「色」と「愛」の比較文学史』(田中 優子)
  • 稲賀繁美著『絵画の黄昏―エドゥアール・マネ没後の闘争』(フランソワ西村 佐和子)
  • 岩佐壮四郎著『抱月のベル・エポック―明治文学者と新世紀ヨーロッパ』(田中 徳一)
  • 大久保喬樹著『森羅変容―近代日本文学と自然』(大澤 吉博)
  • Yokota-Murakami, Takayuki,『Don Juan East/West: On the Problematics of Comparative Literature』(松岡 直美)
  • 榎本泰子著『楽人の都・上海』(劉 岸偉)
  • 千葉宣一著『モダニズムの比較文学的研究』(坪井 秀人)
  • 大島仁著『福澤諭吉のすゝめ』(徳盛 誠)
  • 川鎭郎著『有島武郎とキリスト教ならびにその周辺』(中村 三春)
  • 秋山勇造著『埋もれた翻訳―近代文学の開拓者たち』(井上 健)
  • 新田義之著『比較文学への誘い―東西文学16章』(有村 隆広)
  • Akiyama, Masayuki and Yui-nam Leung, eds., 『Crosscurrents in the Literature of Asia and the West: Essays in Honor of A. Owen Aldridge』(ソーントン不破 直子)
  • 明星大学日本文化学部編『普遍文明と民族文化』(吉田 和久)
  • 佐々木昭夫編『日本近代文学と西欧』(柳 富子)
  • 奥村剋三・左近毅編『ロシア文化と近代日本』(源 貴志)

『比較文学』40巻(1998年3月31日発行)

論文

  • 中国・日本における「文学」という翻訳語の成立
     ―清末上海滞在のイギリス人宣教師エドキンスによる「希臘為西国文学の祖」の執筆をめぐって―(李 征)
  • 堀辰雄『菜穂子』とアンドレ・ジッドの3部作(西村 靖敬)
  • 島崎藤村とツルゲーネフ
     ―藤村が聞いた音、見た自然―(籾内 裕子)
  • 大手拓次『藍色の蟇』における動物
     ―ボードレール『悪の華』との比較―(西野 常夫)
  • 中上健次の韓国体験と後期作品群のアジアへの展開(中根 隆行)
  • 国木田独歩と若き韓国近代文学者の群像
     ―新たな独歩像へ向けて―(丁 貴連)
  • La Maison d'un Ariste: Edmond de Goncourt et l'art japonais
    (『芸術家の家』―エドモン・ド・ゴンクールと日本美術―)(小山ブリジット)

書評

  • 中村都史子著『日本のイプセン現象 1906‐1916年』(今村 忠純)
  • 山口博著『万葉集の誕生と大陸文化―シルクロードから大和へ』(西原 大輔)
  • 坪井秀人著『声の祝祭―日本の近代詩と戦争―』(中村 三春)
  • 竹内信夫著『空海入門―弘仁のモダニスト―』(大嶋 仁)
  • 榊敦子著『行為としての小説―ナラトロジーを越えて―』(釣 馨)
  • 上垣外憲一著『ある明治人の朝鮮観―半井桃水と日朝関係―』(佐藤 慶子)
  • 西成彦著『森のゲリラ 宮沢賢治』(中村 和恵)
  • 赤瀬雅子著『比較文学・比較文化―フランス文学・フランス文化の影響―』(富田 仁)
  • 茂田真理子著『タルホ/未来派』(平石 典子)
  • The Journal of Pre-Raphaelite Studies: Japan and the Pre-Raphaerites(尹 相仁)
  • 吉村郁代著『R・H・ブライスの生涯―禅と俳句を愛して―』(菅原 克也)
  • 小玉晃一・鈴木保昭編『有島武郎と西洋』(剣持 武彦)

『比較文学』39巻(1997年3月31日発行)

論文

  • 近代「写生」の系譜
     ―子規とフォンタネージの絵画論―(松井 貴子)
  • 『男は男だ』に見るブレヒトと歌舞伎の関係(田中 徳一)
  • 異貌の自画像
     ―尾崎紅葉『侠黒児』とMaria Edgeworth "The Grateful Negro"―(斎藤 愛)
  • 豊子愷の中国美術優位論と日本
     ―民国期の西洋美術受容―(西槇 偉)
  • ドイツ語訳『坊ちゃん』考
     ―Der Tor aus Tokioを読む―(徳永 光展)
  • ハーンの長崎への旅(里美 繁美)

書評

  • 阿部良雄著『シャルル・ボードレール【現代性の成立】』(北村 卓)
  • 秋山勇造著『翻訳の地平―翻訳者としての明治の作家―』(井上 英明)
  • 川村民部著『山頂に向かう想像力―西欧文学と日本文学の自然観―』(大久保 喬樹)
  • 鈴木貞美著『梶井基次郎 表現する魂』(内藤 高)
  • 仙北谷晃一著『人生の教師ラフカディオ・ハーン』(河島 弘美)
  • 福田眞人著『結核の文化史―近代日本における病のイメージ―』(鈴木 貞美)
  • 水島裕雅著『青空―フランス象徴詩と日本の詩人たち―』(清水 孝純)
  • 李孝徳著『表象空間の近代―明治「日本」のメディア編制―』(小谷野 敦)
  • 中村健之介著『宣教師ニコライと明治日本』(井桁 貞義)
  • 児玉実英著『アメリカのジャポニズム―美術・工芸を越えた日本志向―』(金田 由紀子)
  • 平川祐弘・鶴田欣也編『「暗夜行路」を読む―世界文学としての志賀直哉―』(河村 民部)
  • 松村昌家編『比較文学を学ぶ人のために』・佐々木英明編『異文化への視点―新しい比較文学のために―』(今橋 映子)

『比較文学』38巻(1996年3月31日発行)

論文

  • 漱石の渡欧と表現(相原和邦)
  • 夏目漱石「夢十夜」と中国<再生譚>
     ―「第一夜」の逆説性―(硲 香文)
  • 芥川龍之介『地獄変』と変相変文(林 嵐)
  • 朔太郎とボードレール
     ―アフォリズムから『氷島』へ―(堀田 敏幸)
  • 中国新文化運動の源流
     ―李叔同の『音楽小雑誌』と明治日本―(西槙 偉)
  • 『白樺』と造型美術:再考
     ―セザンヌ”理解”を中心に―(稲賀 繁美)
  • 「辺界」から「大富源」へ
     ―日露戦争前夜の満州ヴィジョン―(大谷 幸太郎)

研究ノート

  • マージョリ西脇と日本(大久保 美春)

書評

  • 島田謹二著『華麗島文学志―日本詩人の台湾体験―』(古田島 洋介)
  • 杉田英明著『日本人の中東発見』(小倉 泰)
  • 佐藤清郎著『二葉亭四迷研究』(沢田 和彦)
  • 松浦暢子著『水の妖精の系譜』(堀江 珠喜)
  • 張競著『近代中国と「恋愛」の発見』(ヨコタ村上 孝之)
  • 小谷野敦著『夏目漱石を江戸から読む―新しい女と古い男―』(中村 三春)
  • 日本文体論学会編『俳句とハイク シンポジウム短詩型表現をめぐって―俳句を中心に―』(新井 潤美)
  • 中西進編『南方神話と古代の日本』(古橋 信孝)
  • 鶴田欣也著『日本文学における《他者》』(大貫 徹)
  • 平川祐弘編『世界の中のラフカディオ・ハーン』(新井 潤美)
  • 大澤吉博編『テクストの発見』(稲垣 直樹)
  • 中山眞彦著『物語構造論―『源氏物語』とそのフランス語訳について―』(北村 結花)
  • モダニズム研究会(代表・澤田明)著『モダニズム研究』(阿部 良雄)
  • 島田謹二著『フランス派英文学研究』上下二巻(山内 久明)

『比較文学』37巻(1995年3月31日発行)

論文

  • 正則と変則
     ―独逸学と英学の対比―(中 直一)
  • ブレヒトの『肝っ玉おっ母』に見る歌舞伎的要素
     ―カトリンの太鼓とお舟、お七―(田中 徳一)
  • ピエール・ロチのエグゾチスム、あるいは「猿」をめぐるディスクール(大貫 徹)
  • ラフカディオ・ハーンの『ゴンボ・ゼーブス』(村井 文夫)
  • 『ビーチャムの生涯』と漱石
     ―『草枕』の「西洋の本」―(飛ヶ谷 美穂子)
  • 魯迅と白村、漱石(林 叢)
  • 梶井基次郎とシャルル・ボードレール
     ―自己の二重化と文学的生産―(釣 馨)

書評

  • 辰巳正明著『万葉集と中国文学』『万葉集と中国文学第二』(東 茂美)
  • 松沢弘陽著『近代日本の形成と西洋経験』(平川 祐弘)
  • 尹相仁著『世紀末と漱石』(佐渡谷 重信)
  • 清水孝純著『漱石 その反オイディプス的世界』(福島 君子)
  • 上外外憲一著『「鎖国」の比較文明論』(小谷 野敦)
  • 太田雄三著『ラフカディオ・ハーン』(村井 文夫)
  • 川本皓嗣著『美女の図像学』(鶴田 欣也)
  • 日本比較文学会編『滅びと異郷の比較文化』(大澤 吉博)
  • B.M.ボダルト=ベイリー著(中直一訳)『ケンペルと徳川綱吉』(小宮 彰)
  • 亀井俊介編『近代日本の翻訳文化』(剣持 武彦)
  • 小堀桂一郎編『東西の思想闘争』(大嶋 仁)
  • 川本皓嗣編『歌と詩の系譜』(上垣外 憲一)
  • 木下豊房著『近代日本文学とドストエフスキー―夢と自意識のドラマ―』(清水 孝純)
  • 中村三春著『言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回』『フィクションの機構』(中川 成美)
  • 清田文武著『鴎外文芸の研究』青年期編・中年期編(金子 幸代)

『比較文学』36巻(1994年3月31日発行)

論文

  • モーパッサン受容の一局面
     ―田山花袋『布団』を読み直す―(稲垣 直樹)
  • 『夕鶴』と『オセロ』
     ―侵犯する「周縁」としての女とドラマ―(石塚 倫子)
  • 悔恨と悲哀の手記
     ―魯迅「傷逝」と森鴎外「舞姫」―(杉野 元子)
  • 一九三〇年・東京・上海・京城(佐野 正人)
  • 「宿命の女」幻想
     ―『みをつくし』から『邪宗門』へ―(平石 典子)
  • 菊池寛の初期戯曲にみられる「狂人」の問題
     ―グレゴリー『満月』との関―連(早川 正信)
  • la cruaute espagnole: agencement et fonctions du cliche dans Carmen de Merimee et Militona de Gautier
    (「スペイン的残酷さ」―メリメ『カルメン』とゴーチェ『ミリトーナ』における紋切り型イメージの配置と諸機能―)(坂田 幸子)

研究ノート

  • ワーグナーの劇詩に現れたシェイクスピアの影響について―『トリスタンとイゾルデ』と『ロミオとジュリエット』―(山本 淳子)
  • 漫画と文化―豊子愷と竹久夢二をめぐって―(西槇 偉)
  • 村上春樹とレイモンド・カ―ヴァー―一九八〇年代における日本文学とアメリカ文学の合流―(松岡 直美)

書評

  • 杉田英明著『事物の声 絵画の時―アラブ・ペルシア文学とイスラム美術―』(山中 由里子)
  • 持田季未子著『絵画の思考』(西村 佐和子)
  • 河原忠彦著『十八世紀の独仏文化交流の諸相』(笠原 賢介)
  • 張競著『恋の中国文明史』(西原 大輔)
  • 平川祐弘・鶴田欣也編『漱石の「こころ」―どう読むか、どう読まれてきたか―』(塚本 利明)
  • 平川祐弘・鶴田欣也編『日本文化の特質』(西 成彦)
  • 川本皓嗣著『日本詩歌の伝統―七と五の詩学―』(瀧田 夏樹)
  • 山川篤著『花袋・フローベール・モーパッサン』(赤瀬 雅子)
  • 松村昌家著『ヴィクトリア朝の文学と絵画』(松浦 暢)
  • Revue de Litterature Comparee 1991 (内藤 高)
  • 秋山正幸著『ヘンリー・ジェイムズの国際小説研究―異文化の遭遇と相克―』(ソーントン不破 直子)
  • 芳賀徹編『文明としての徳川日本(叢書 比較文学比較文化Ⅰ)』(松村 昌家)
  • 平川祐弘編『異文化に生きた人々(叢書 比較文学比較文化Ⅱ)』(私市 保彦)
  • 今橋映子著『異都憧憬 日本人のパリ』(杉田 英明)

『比較文学』35巻(1993年3月31日発行・芥川小特集)

論文

  • 芥川龍之介における「パステル」
     ―ポール・ブールジェをめぐって(倉智 恒夫)
  • 芥川龍之介と『宿命の女』
     ―「藪の中」の真砂像をめぐって―(今野 喜和人)
  • 芥川龍之介の『金将軍』と朝鮮との関わり(崔 官)
  • 土井晩翠作『ミロのヱーナス』と西洋詩(佐々木 昭夫)
  • 『草枕』の底流
     ―メレディスの詩句をめぐって―(飛ヶ谷 美穂子)
  • リルケの俳句世界(柴田 依子)
  • オーストラリア文学の中の日本人像
     ―Hal Porter と Xavier Herber―(中村 和恵)
  • 明治日本人のペルシア体験
     ―吉田正春使節団を中心に―(山中 由里子)
  • 傳雷
     ―『ジャン・クリストフ』と中国日本人―(榎本 泰子)
  • Salvation by the Feminine Voice: Voice of Narrative Address and Reader Expectations from Chapter 1 of The Tale of Genji
    (救いの声―『源氏物語』第一帖「桐壺」における語りの機能―)(武田 紀子)

研究ノート

  • 南国に憑かれた画家―田中一村とポール・ゴーギャンの美的世界―(湯原 かの子)
  • ロシアにおける和歌の受容(田村 充正)
  • G・B・サンソム『西欧世界と日本(比較文学古典発掘5)』(平川 祐弘)

書評

  • 佐々木茂美著『アーサー王伝説における聖域への舟と道―中世ヨーロッパと日本の比較研究―』(江藤 淳)
  • 厳安生著『日本留学精神史―近代中国知識人の軌跡―』(村山 吉廣)
  • Mario J.Valdes, Daniel Javitch, A Owen Aldridge eds.:Comparative Literary History as Discourse; In Honor of Ann Balakian(ジョン・ドーシィ)
  • Chieko Irie Mulhern ed.:Heroic with Grace: Legendary Women of Japan(松岡 直美)
  • 剣持武彦著『比較日本学の旅―あるフィレンツェ体験―』(仙北谷 晃一)
  • 井上健著『作家の訳した世界の文学』(前川 裕)
  • 牧野陽子著『ラフカディオ・ハーン―異文化体験の果てに―』(梅本〔萩原〕 順子)
  • 平川祐弘編『小泉八雲 回想と研究』(池田 雅之)
  • 和田佳子著『二十世紀のイリュージョン『ユリシーズ』を求めて』(小田 基)
  • 堀江珠喜著『薔薇のサディズム―ワイルドと三島由紀夫―』 (山下 真由美)

『比較文学』34巻(1992年3月31日発行・ICLA’91東京会議記念号・白秋小特集)

第十三回国際比較文学会東京会議

  • 開会の辞(アール・マイナー)
  • Opening Address(河竹 登志夫)
  • お言葉(皇太子殿下)
<ICLA’91東京会議を振り返って―報告>
  • 「ヴィジョン」の回想―国際比較文学会東京会議にいたる経緯(芳賀 徹)
  • ICLA東京会議開催まで―事務局長として(加納 孝代)
  • 運営委員会報告(小玉 晃一)
  • 国際比較文学会当協会議成功を支えた東京支部幹事の活躍(冨田 仁)
  • 事務局・会計担当の立場から(佐藤 宗子)
  • 「日韓の歌垣」を聴いて(西原 大輔)
  • 特別プログラム「連詩を巻く」に参加して(菅原 克也)
  • アンリ・ロペスの、アールラブ礼すのカリブ―第十三回国際比較文学会東京会議の二人の黒人作家―(中村 和恵)
  • 記念プログラム「女性作家と語る」―現代の<平成ルネッサンス>の作家たち―(金田 由紀子)
  • 比較文学研究誌―編集者のヴィジョン―(小玉 実英)
  • ICLA’91関西会議(プレ・コングレス)報告(坂上 善政)
  • ICLA’91東京会議ポスト・コングレス(山形生涯学習センター「遊学館国際比較文学セミナー」)(大澤 吉博)
  • 北原白秋「糸車」論(剣持 武彦)
  • 白秋のピエロ―世紀末アメリカのパリ案内小説の波及と詩的イマージュの形成―(今橋 映子)
  • 『雀の生活』の禅的機縁―「臨済の三句」『十牛図』に即して―(横尾 文子)
  • 『想ひ出』と<郷土芸術>(井上 陽子)
  • 宮沢賢治とエマーソン(信時 哲郎)
  • 竹内好と魯迅―翻訳「藤野先生」をめぐって―(林 叢)

研究ノート

  • 『アトランティック・マンスリー』に於けるフランス文学の紹介―W・D・ハウェルズ、ヘンリー・ジェイムズ、T.S.ペリー―(井戸 桂子)
  • 『バルラ-ムとヨアーサフ』(比較文学の古典発掘4)(小堀 桂一郎)

書評

  • 京都大学人文科学研究所共同研究・宇佐美斉編『フランス・ロマン主義と現代』(私市 保彦)
  • Earl Miner: Comparative Poetics--An Intercultural Essay on Theories of Literature』(持田 季未子)
  • 河内清著『ゾラと日本自然主義文学』(松田 穣)
  • 朱捷著『神様と日本人のあいだ―「見立て」に見る民族の感覚―』(古田島 洋介)
  • Kawatake Toshio, trans. P.G.O'Neill: Japan on Stage: Japanese Concepts of Beauty as Shown in the Traditional Theatre (John T. Dorsey)
  • 井村君江著『サロメの変容―翻訳・舞台―』(堀江 珠喜)
  • シンポジウム論集『幻想空間の東西―フランス文学を通してみた泉鏡花―』(倉智 恒夫)
  • Masayuki Akiyama: A Comparative Study of Henry James and Major Japanese Writers(佐藤 孝己)
  • 劉岸偉著『東洋人の悲哀―周作人と日本―』(劉 香織)
  • 劉香織著『断髪―近代東アジアの文化衝突―』 (村山 吉広)
  • 新井明・新倉俊一・丹羽隆子編『ギリシア神話と英米文化』(佐渡谷 重信)
  • 赤瀬雅子・志保田務著『永井荷風の読書遍歴―書誌学的研究―』(菅原 克也)
  • Comparative Lirterature Studies の「東西特集号」(二十八巻三号)の考察(秋山 正幸)

日本比較文学会会員の研究分野ディレクトリー

『比較文学』33巻(1991年3月31日発行)

論文

  • 自然愛から人間愛へ
     ―独歩におけるワーズワス的感性―(廣田 稔)
  • 都市風景美学の一水脈
     ―荷風の『日和下駄』とE・マーニュの『都市美論』―(竹原 真)
  • 象形文字の精霊の崇高美
     ―日夏耿之介のゴスィック・ローマン詩体―(田中 雅史)
  • カフカ文学の受容
     ―マルティン・ヴァルザーの初期の作品(有村 隆広)
  • ラフカディオ・ハーンとレオナ・ケイロウセ(萩原 順子)
  • 『ふたりのロッテ』改作について
     ―日本の大人たちの戸惑い―(泉 千穂子)
  • 注釈の意味
     ―<言葉あそび>の詩をめぐって―(金原 理)

<比較文学の古典発掘>Ⅲ

  • エズラ・パウンドの『世界文学の読み方』(児玉 実英)

書評

  • 島田謹二著『ルイ・カザミヤンの英国研究』(手塚 りり子)
  • 中西進/松村昌家編『日本文学と外国文学―入門比較文学―』(清水 孝純)
  • 井上英明著『異文化時代の国語と国文化』(山下 真由美)
  • 植栗彌著『有島武郎研究―『或る女』まで―』(中村 三春)
  • 小河織衣著『メール・マティルド―日本宣教とその生涯―』(富田 仁)
  • アール・マイナー著『東西比較文学研究』(藤井 治彦)
  • Masterworks of the No Theater. by Kenneth Yasuda. Bloomington: Indiana University press. 1989. xv +585 pp.(Nicholas J.Teele)
  • 『プロテスタント人物史―近代日本の文化形成―』Aesthetics and the Literature of Ideas: Essays in Honor of A. Owen Aldridge』(マーク・ジュエル)
  • Dolezelova-Velingerova, Milena ed. Poetics East and West, Monograph Series of the Toronto Semiotic Circle, No.4 (ジョン・ドーシィー)
  • 平川祐弘・鶴田欣也編『内なる壁―外国人の日本人像・日本人の外国人像』(大澤 吉博)
  • Brigitte Koyama-Richard 《Tolstoi et le Japon》(Publications Orientales de France,1990)(川端 香男里)
  • 富士川英郎『菅茶山』上下二巻(神田 孝夫)

『比較文学』32巻(1990年3月31日発行・漱石小特集)

論文

  • 「偉大なる暗闇」の系譜
     ―漱石とコンラッドの共鳴―(瀬藤 芳房)
  • 『オセロウ』と『行人』の”出逢い”
     ―女性の問題に即しての相互解釈―(小谷野 敦)
  • 魯迅の『野草』における漱石の『夢十夜』の影響
     ―「過客」と「第七夜」をめぐって―(林 叢)
  • 有島武郎におけるイプセンの受容について
     ―「ブランド」を中心にして―(内田 真木)
  • アンドレ・マルロー作『西欧の誘惑』と日本(清水 真佐子)
  • 比較文学における主題研究(ジョン・ドーシィ)

研究ノート・資料

  • James Main Dixon 伝補遺(塚本 利明・久泉 伸世)

<比較文学の古典発掘>Ⅱ

  • ジェームズ・レッグの”The Chinese Classics”(村上 吉廣)

書評

  • 金泰俊著『虚学から実学へ― 一八世紀朝鮮知識人洪大容の北京旅行(張 競)
  • 小倉脩三著『夏目漱石―ウィリアム・ジェームズ受容の周辺―』(三浦 俊彦)
  • 久保忠夫著『萩原朔太郎論』上下(佐渡谷 重信)
  • A・マリノ著(渡邊洋、佐藤伸宏訳)『戦う比較文学』(松村 昌家)
  • 塚本利明著『漱石と英国―留学体験と創作との間』(野中 涼)
  • ゴロソフケル著(木下豊房訳)『ドストエフスキーとカント』(井桁 貞義)
  • 佐渡谷重信著『ポーの冥界幻想』(井上 健)
  • 芳賀徹・清水勲・酒井忠康・川本皓嗣編『ビゴー素描コレクション』全三巻
    山口静一・及川茂編『河鍋暁斎戯画集』 清水勲編『ビゴー日本素描集』(佐伯 順子)
  • 井田進也著『中江兆民のフランス』(小宮 彰)
  • 勝浦吉雄著『続日本におけるマーク・トウェイン』(林 幸子)
  • Comparative Literature Studies Vol. 26, No.3, 1989 East-West Issue(満谷 マーガレット)
  • F・シュタンツェル著(前田彰一訳)『物語の構造』(佐々木 寛)

『比較文学』31巻(1989年3月31日発行・創立40年記念号)

論文

  • 唐代小説と平安王朝物語における「縁」(古田島 洋介)
  • 近世アジア比較文学の提案
     ―『水滸伝』の近世的変容を例にして―(田中 優子)
  • 『文学界』時代における藤村とシェイクスピア(佐藤 佐武朗)
  • 森鴎外とリントナーの心理学(清田 文武)
  • 女性解放と森鴎外
     ―「さへづり」の背景と異議(渡辺 善雄)
  • 日本におけるバフチンの移入について(付)日本におけるバフチンの移入年譜(佐々木 寛)

研究ノート

  • 風雅のパラドクスと芭蕉―「枯野をかけめぐる」ものの考察(三浦 俊彦)
  • 「漱石と象徴」―その歴史的及び思想的背景について(福島 君子)
  • 志賀直哉の「クローディアスの日記」―父と子の問題を中心に(榊 敦子)

<比較文学の古典発掘>Ⅰ

  • 独自な比較詩学の創出―夏目漱石『文学論』(清水 孝純)

書評

  • 剣持武彦著『肩の文化、腰の文化―比較文学・比較文化論』(滑川 明彦)
  • 佐伯順子著『遊女の文化史』ハレの女たち(鈴木 則郎)
  • 有村隆広・八木浩編『カフカと現代日本文学』(清水 孝純)
  • 鈴木保昭著『比較文学への道』(佐藤 孝己)
  • KODAMA Sanehide, ed., Ezra Pound & Japan: Letters & Essays(岩原 康夫)
  • 森一著『明治詩人と英文学―静かな哀しき調べ―』(尾崎 安)
  • 平川祐弘著『破られた友情―ハーンとチェンバレンの日本理解』(銭本 健二)
  • 早川正信著『山本有三の世界 比較文学的研究』(清田 文武)
  • 鶴田欣也著『川端康成論』(小田桐 弘子)
  • マリオ・プラーツ著(倉智恒夫他訳)『肉体と死と悪魔』(松浦 暢)
  • 弥永徒史子著『再生する樹木』(菅原 克也)
  • 矢野峰人著『飛花落葉集―古今東西文苑散歩』(大塚 幸男)
  • 徳田進著『中国古典と日本近代文学の交渉』(剣持 武彦)
  • IIJIMA Takehisa and James M. Vardaman Jr. ed., The World of Natsume Soseki(小玉 晃一)

『比較文学』30巻(1988年3月31日発行)

論文

  • 日本におけるジョージ・オーウェル受容の諸相(相良 英明)
  • 乖離の様相
     ―高村光太郎のパリ(今橋 映子)
  • イギリスに渡った郡虎彦と謡曲(山下 真由美)
  • 白秋の初期詩集におけるデカダン的特質(尹 相仁)
  • 原爆文学における事実と虚構の相克(松岡 直美)
  • 二人の魔術師
     ―ジョゼファン・ペラダンとW.B.イェイツ(相野 毅)
  • きりしたん翻訳文学の文体
     ―『ぎやどべかどる』の場合(加納 孝代)

研究ノート

  • ボルヘスの単価と中島敦の「山月記」?(諸坂 成利)

書評

  • 私市保彦著『幻想物語の文法―<ギルガメシュ>から<ゲド戦記>へ』(鈴木 満)
  • 大橋健三郎著『「頭」と「心」―日米の文学と近代』(諸坂 成利)
  • 佐藤和夫著『俳句からHAIKUへ―英米における俳句の受容―』(児玉 実英)
  • 高木大幹著『小泉八雲 その日本学』(速川 和男)
  • ミハイル・バフチン著、桑野隆・佐々木寛訳『文芸学の形式的方法』(清水 孝純)
  • 児玉晃一著『比較文学手帖』(中野 記偉)
  • 杉浦暢著『宿命の女―愛と美のイメジャリー』(甲元 洋子)
  • 佐藤宗子著『「家なき子」の旅』(大島 真木)
  • 岡三郎著『夏目漱石研究』第一巻および第二巻(塚本 利明)
  • Douwe W. Fokkema, Literary History, Modernism, and Postmodernism(井上 健)
  • ハルオ・シラネ著『源氏物語』の詩学(英文)(井上 英明)

『比較文学』29巻(1987年3月31日発行)

論文

  • バートランド・ラッセルと中国・日本(三浦 俊彦)
  • ジョージ・メレディスの日本観(早川 正信)
  • 小泉八雲と拡張期の早稲田大学(関田 かおる)
  • 鴎外とクライスト(伊藤 嘉啓)
  • 三島由紀夫『班女』にみる能の再生(川原 真由美)
  • ホーソーンのイタリア時代(斎藤 幸子)
  • 俳句の影響を受けた詩人ジョージ・オッペン(廣瀬 通典)
  • 『佳人之奇遇』にみるアフリカとの連帯(藤田 緑)
  • フランスに於けるポオとドス・パソス(井戸 桂子)

書評

  • 国文学研究資料館編『文学における向こう側』
    鶴田欣也著『日本近代文学における向こう側』(佐渡谷 重信)
  • 芳賀徹著『与謝蕪村の小さな世界』における大きな世界(佐藤 和夫)
  • 上垣外憲一著『天孫光臨の道』(菅原 浩)
  • 富田仁編『異文化との出会い―日本人と欧米人の海外体験』(佐藤 孝己)
  • 赤瀬雅子著『永井荷風―比較文学的研究』(私市 保彦)
  • 平川祐弘著『西洋の詩東洋の詩』(児玉 実英)
  • The Princeton Companion to Classical Japanese Literature (マーク・ジュエル)

『比較文学』28巻(1986年3月31日発行)

シンポジウム

『幕末の日本と西洋』

論文

  • 若き森鴎外における「学問の自由」の認識の体験(清田 文武)
  • 鴎外と漱石―乃木希典の巡視をめぐる二つの文学(西 成彦)
  • 岡倉天心の聖なる女性達(大久保 美春)
  • 生田長江と「ツアラトゥストラ」テキスト
     ―生田長江文庫のニーチェ文献を通じて―(佐野 晴夫)
  • 東西融和の理想像
     ―河上徹太郎の『吉田松陰』―(清水 孝純)
  • シェイクスピア『ジャじゃ馬馴らし』の変容
     ―イギリス王制復古期以降の改作群と日本の明治・大正期の翻訳・翻案の受容をめぐって―(佐々木 昌子)
  • G・エリオット『ミドルマーチ』とゲーテ『ヴィルヘルム・マイスター』
     ―「思想と活動との優れた結合」を求めて―(渡辺 千枝子)
  • 『夕鶴』民話から舞台まで
     ―『昔々フォーイフォイ』との対比において(李 応寿)
  • L'Influence de la Pensee francaise sur IKI NO KOZO de KUKI Shuzo(Catherine Broderick)

書評

  • 佐藤輝夫『叙事詩と説話文学』(井上 英明)
  • Seidensticker: Low City, High City(磯田 光一)
  • 児玉実英:American Poetry and Japanese Culture(釜池 進)
  • 佐伯彰一『日米関係の中の文学』(佐藤 孝己)
  • 芳賀徹『絵画の領分』(剣持 武彦)
  • 平川祐弘『漱石の師マードック先生』(塚本 利明)
  • 剣持武彦『個性と影響―比較文学試論』(清水 孝純)
  • 宮永孝『異常な物語の系譜―フランスにおけるポー』(清藤 多加子)
  • 谷萩弘道『ホイットマンと東洋』(鈴木 保昭)
  • 小沢正夫訳編『フランスの日本古典研究』(富田 仁)
  • 勝浦吉雄『日本に於けるマーク・トゥエイン―概説と文献目録―』(斉藤 幸子)
  • 富田仁編『海を越えた日本人名事典』(小玉 晃一)

『比較文学』27巻(1985年3月31日発行)

論文

  • 『禁色』と『ドリアン・グレイの肖像』(堀江 珠喜)
  • 非日常を描くための文学手法
     ―ボードレールがE・T・A・ホフマンに見抜いたもの―(井戸 桂子)
  • 「真実一路」における少年・家庭像の形成
     ―メレディス「フェヴェル」を視野にいれて(早川 正信)
  • 『袈裟と盛衰』試論
     ―プロスペール・メリメ『二重の誤解』を視点として―(大場 恒明)

書誌

  • 日本におけるコウルリッジ書誌(桂田 利吉)

書評

  • 佐渡谷重信『漱石と世紀末芸術』(太田 昭子)
  • 早稲田大学比較文学研究室編『比較文学年誌』(遠田 勝)

『比較文学』26巻(1984年3月31日発行)

論文

  • 風雅論としての花札(Dr.Werner Schauman)
  • 伊藤整とルネサンス思想(沢井 繁男)
  • 岡倉天心『日本の目覚め』の英米における受容(ソーントン不破 直子)
  • シンデレラ・ストーリーのルーツ論―土居光知氏の「シンデレラと鉢かつぎ」から(北垣 篤)

『比較文学』25巻(1983年3月31日発行)

シンポジウム
比較文学―過去・現在・未来

  • 佐伯 彰一
  • 小堀 桂一郎
  • 渡辺 守章
  • 川口 久雄
  • 江藤 淳

論文

  • 岡倉天心の『茶の本』と当時のアメリカ文壇(ソーントン不破 直子)
  • 英米における能楽観(松山 明生)

書評

  • 芦谷信和『国木田独歩―比較文学的研究』(山田 博光)
  • ARCADIA, Zeitschrift fuer uergleichende Literaturwissenschafr, Bd.XVI(1981), 3 Hofte(中野 康存)
  • 平川祐弘『中世の四季―ダンテとその周辺―』(剣持 武彦)

『比較文学』24巻(1981年12月25日発行)

論文

  • 漱石とメリディス(続)(竹友 藻風)
  • 若き森鴎外とゲーテ及びシラー
     ―「自由と美との認識」の問題をめぐって―(清田 文武)
  • タゴールのナショナリズム批判―第一回来日(一九一六)をめぐって(大澤 吉博)
  • ワーズワス詩集と国木田独歩(山田 博光)
  • 「無事の人」論
     ―「臨済録」からツワイクへの回帰(早川 正信)

研究ノート

  • 日本におけるニューマンの受容(二)(長倉 礼子)

資料

  • 日本におけるラフカディオ・ハーン資料年表(早川 和男)

書評

  • 佐藤清郎著『チェーホフ芸術の世界』(柳 富子)
  • 平川祐弘著『小泉八雲―西洋脱出の夢』(大塚 幸男)
  • 松村昌家著『明治文学とヴィクトリア時代』(久保 忠夫)
  • Nobuyuki YUASA: The ZenPoems of Ryokan(池谷 敏忠)
  • Dennis Keene: Yokomitsu Riichi-Modernist(小田桐 弘子)
  • 早稲田大学比較文学研究室編『比較文学年誌第十七号』(佐藤 清郎)
  • ARCADIA, Zeitschrift Fuer vergleichende Literaturwissenschaft, Bd.XV(1980), 3 Hefte(中野 康存)
  • 小堀桂一郎著『鴎外とその周辺』(阪上 善政)
  • 石井康一著『小説の比較文学的視点』(松村 昌家)
  • 芳賀徹著『平賀源内』(成田 龍雄)

『比較文学』23巻(1980年12月25日発行)

論文

  • 漱石とメリディス(続)(竹友 藻風)
  • 鴎外と重訳の問題(土谷 直人)
  • カミュ『異邦人』における殺人の思想―志賀直哉『范の犯罪』と対比して(大嶋 仁)
  • 有島武郎「小さい夢」の〈模訳〉の意味について
     ―「ある女のグリンプス」における田鶴子像形成との関連をめぐって(内田 真木)
  • ワンデマル・ボンゼルスと日本(要旨)(北垣 篤)

研究ノート

  • 日本におけるニューマンの受容(長倉 礼子)

資料

  • 日本におけるジョン・バニヤン書誌(西村 和子)

書評

  • 川口久雄著『花の宴―日本比較文学論集』(和田 繁二郎)
  • 河竹登志夫著『作者の家』(成田 龍雄)
  • 森亮著『小泉八雲の文学』(高木 大幹)
  • 小田桐弘子著『横光利一―比較文学的研究』(久保 忠夫)
  • 福田陸太郎著『文学と風土』(成田 龍雄)
  • ジェフリーマイヤーズ著・松岡和子訳『絵画と文学』(牧野 陽子)
  • Janet A Walker:The Japanese Novel of the Meiji Period and the Ideal of Individualism(大社 淑子)
  • ARCADIA, Zeitschrift fuer vergleichende Literaturwissenschaft, Bd.XIV(1979),3 Hefte(中野 康存)
  • "Slaves et Occidentaux, Rencontres" Revue de Litte'rature compare'e, avril-juin 1979 53e'me anne'e No2(長谷川 信)
  • 早稲田大学比較文学研究室編『比較文学年誌第十六号』(佐藤 清郎)

『比較文学』22巻(1979年12月25日発行)

中島健蔵先生を偲ぶ

  • 中島健蔵先生を偲ぶ(福田 陸太郎)
  • 中島先生・追悼(松田 穣)
  • 思い出すことども(佐藤 文樹)
  • 日本におけるホメーロス学(生地 竹郎)
  • 森鴎外「最後の一句」の解釈(清田 文武)
  • フランスにおける日本学の歴史と現状(斎藤 広信)
  • ソビエトの日本学(柳 富子)
  • 北米における日本学について(鶴田 欣也)
  • サン=ジョン・ペルスの第一次大戦前の二度のイギリス滞在(要旨)(須田 満)

研究ノート

  • コウリリッジにおけるシラーの影響(高山 信雄)

書評

  • 小堀桂一郎著『イソップ寓話―その伝承と変容―』(北垣 篤)
  • 升本匡彦著『横浜ゲーテ座―明治・大正の西洋劇場―』(中里 晴彦)
  • Sister Marie Philome'ne de los Reyes, SPC:The Biblical Themein Modern Drama(生地 竹郎)
  • 富田仁著『日本近代比較文学史』(佐藤 孝己)
  • 高柳俊一著『受容の軌跡』(剣持 武彦)
  • 松浦暢著『キーツ―その夢と現実』(加藤 紀子)
  • 富田仁著『横浜フランス物語』(大久保 敏彦)
  • 船岡末利編『ロチのニッポン日記―お菊さんとの奇妙な生活―』(富田 仁)
  • 東京大学比較文学会『比較文学研究』第三十四号(松田 譲)
  • 早稲田大学比較文学研究室『比較文学年誌』第十五号(松田 譲)
  • ARCADIA, Zeitschrift fuer vergleichende Literaturwissenschaft, Bd.XIII(1978),3 Hefte und Sonderheft(中野 康存)
  • Hugo Dyserink: Komparatistik Eine Einfuehrung,1977(Aachener Beitraege zur Komparatistik Bd.1)(中野 康存)

『比較文学』21巻(1978年12月25日発行)

論文

  • 山本有三とS.ツワイク
     ―『永遠の兄の目』翻訳の意味(早川 正信)
  • 漱石のポープ像(鈴木 善三)
  • 日本におけるチェーホフ(佐藤 清郎)
  • 日系アメリカ文学について(要旨)(山根 和代)

研究ノート

  • ペンタメロンの受容について(北垣 篤)

資料

  • 日本におけるラフカディオ・ハーン資料年表(速川 和男)
  • 日本におけるプロスペル・メリメ書誌(江口 清・富田 仁)

書評

  • 千葉宣一著『現代文学の比較文学研究』(福田 陸太郎)
  • 吉田精一・福田陸太郎監修『比較文学研究』全五巻(石井 康一)
  • 松田穣編『比較文学辞典』(吉武 好孝)
  • 菅谷広美著『「修辞及華文」の研究』(富田 仁)
  • 戸田義雄・永藤武編『日本人と賛美歌』(剣持 武彦)
  • 速川和男著『小泉八雲の世界』(佐藤 孝己)
  • 劔持武彦著『「間」の日本文化』(小宮山 博)
  • 逸見久美著『わが父翁久允―その青少年時代と渡米』(大社 淑子)
  • 私市保彦著『ネモ船長と青ひげ』(冨田 仁)
  • 大島正著『スペイン文学への誘い』(剣持 武彦)
  • Y.MUKOYAMA, BROWNING STUDY IN JAPAN: A HISTORICAL SURVEY, WITH A COMPREHENSIVE BIBLIOGRAPHY(中野 記偉)
  • 東京大学比較文学会『比較文学研究』第三十三号(松田 譲)
  • 早稲田大学比較文学研究室『比較文学年誌』第十四号(松田 譲)
  • ARCADIA, Zeitschrift fuer Vergleichende Literaturwissenshaft.Bd.XII(1977)(中野 康存)

『比較文学』20巻(1977年12月25日発行)

論文

  • 漱石の正義―英語文学化したプラトニズムに関連して(中野 記偉)
  • 「倫敦塔」の背景(塚本 利明)
  • 中島敦「盈虚」と「牛人」の世界(西谷 博之)
  • 『ガリバー旅行記』と日本の旅行者たち(要旨)(モーリス・ジョンソン、北垣 宗治、フィリップ・ウィリアムズ)

研究ノート

  • 夏目漱石とジョウゼフ・コンラッド(相良 英明)
  • Nursery Rhymes と日本における受容(森 一)
  • 資料

    • 日本におけるマーク・トウェイン―文献目録(補遺)―(勝浦 吉雄)

    書評

    • 大塚幸男著『比較文学原論』(剣持 武彦)
    • 笹淵友一著『永井荷風「堕落」の美学者』(武田 勝彦)
    • 福田英男著『ゲーテの叙情詩―研究』(阪上 善政)
    • 亀井俊介著『内村鑑三―明治精神の道標』(生地 竹郎)
    • 佐渡谷重信著『日本近代文学の成立 上』(大塚 幸男)
    • 富田仁著『アルフォンス・ドーデと近代文学』(大西 忠雄)
    • 鈴木保明著『白樺派の文学とホイットマン』(吉武 好孝)
    • 難波利夫編著『日本におけるロバート・バーンズ書誌』(田鍋 幸信)
    • 日本比較文学会編『ジャンル別比較文学論』(成田 龍雄)
    • ヴァイスシュタイン著 松村昌家訳『比較文学と文学理論』(大塚 幸男)
    • 早稲田大学比較文学研究室『比較文学年誌』第一三号(松田 穣)
    • ARCADIA, Zeitschrift fuer Vergleichende Literaturwissenshaft.Bd.XI(1976)(中野 康存)

    『比較文学』19巻(1976年12月20日発行)

    論文

    • 日本に於けるボードレール(矢野 峰人)
    • 蘆花と『アラビアン・ナイト』「(関根 謙司)
    • 森鴎外におけるイプセン(清田 文武)
    • 山本有三の翻訳劇『盲目の弟について』
       ―シュニッツラー受容の一面(早川 正信)
    • シャーウッド・アンダスンの受容と尾崎士郎(一九二一年―一九三五年)(小林 祐二)
    • 「蜻蛉集」の問題点(要旨)(畠中 敏郎)

    研究ノート

    • ドライデンと坪内逍遥(佐藤 勇夫)
    • ペリー監督の琉球訪問について(外間 政章)

    書評

    • 木村毅著『比較文学新視界』(安田 保雄・石田 幸太郎)
    • 村岡勇編『漱石資料―文学論ノート』(太田 三郎)
    • 江藤 淳著『漱石とアーサー王傳説―「薤路行」の比較文学的研究』(生地 竹郎)
    • 星野慎一著『ゲーテと鴎外』(福田 英男)
    • 『欧米作家と日本近代文学・5』(英米篇Ⅱ)(速川 和男)
    • 利沢行夫編『国境を越えた文学・5』(松田 穣)
    • ブリタニカ編『英語事始』(冨田 仁)
    • 『比較文学の理論』(『口座比較文学』第八巻)(福田 陸太郎)
    • 東大比較文学会『比較文学研究』第二十九号(一九七六)(剣持 武彦)
    • 早稲田大学比較文学研究室編『比較文学年誌』第十二号(一九七六)(大社 淑子)
    • ARCADIA, Zeitschrift fuer Vergleichende Literaturwissenshaft,Bd,X Heft 2,3(1975)(中野 康存)

    『比較文学』18巻(1975年10月31日発行)

    論文

    • 翻案を通して見た尾崎紅葉
       ―『デカメロン』の翻案を中心に―(斎藤 広信)
    • 坪内逍遥とユーモア論(松村 昌家)
    • ミルトンと日本(要旨)(生地 竹郎)

    研究ノート

    • 横光利一「春は馬車にのって」―その重層構造の意味―(小田桐 弘子)

    資料

    • 日本におけるラフカディオ・ハーン資料年表―主として昭和四八年八月以降―(速川 和男)
    • 日本におけるクリスティナ・ロセッティの書誌(福田 陸太郎)

    書評

    • 吉田精一著『近代文芸評論史 明治編』(和田 繁二郎)
    • 平川祐弘著『西欧の衝撃と日本』(佐渡谷 重信)
    • 堀岡弥寿子著『岡倉天心―アジア文化宣揚の先駆者―』(井田 好治)
    • 剣持武彦著『近代の小説―比較文学の視点と方法―』(太田 三郎)
    • 富田仁著『仏蘭西学のあけぼの』(大久保 敏彦)
    • 鈴木和子著『ハイネ―比較文学的探求』(中野 康存)
    • 鈴木重貞著『ドイツ語の伝来―日本独逸学史研究―』(鈴木 和子)
    • 東大比較文学会『比較文学研究』第二十七号(一九七五)(剣持 武彦)
    • 早稲田大学比較文学研究室編『比較文学年誌』第十一号(一九七五)(大社 淑子)
    • ARCADIA, Zeitschrift fuer Vergleichende Literaturwissenshaft(中野 康存)
    • 野谷士・玉木意志太牢著『漱石のシェイクスピア』(熊坂 敦子)
    • 吉武好孝著『近代文学の中の西欧』(村松 定孝)

    『比較文学』17巻(1974年10月31日発行)

    論文

    • 馬場狐蝶とアルフォンス・ドーデ(富田 仁)
    • 木下順二氏のドラマトゥルギー論
       ―『三角帽子』における木下脚色とスペイン・ロマンセとの差異―(田尻 陽一)
    • 明治六年の翻案劇二つ(吉武 好孝)
    • リーダーを通じて受容した一九世紀アメリカ作家(要旨)(佐藤 孝巳)

    研究ノート

    • 鴎外とアナトール・フランス―「ル・パルナス・アンビュラン」と「ペンギンの島」を中心に―(後藤 玖美子)

    資料

    • マックス・シュティルナー文献目録(佐々木 靖章)
    • 日本におけるテネシー・ウィリアムズの文献書誌(石田 章)

    書評

    • 青木巌著『イギリスの詩―西洋古典詩との比較論』(生地 竹郎)
    • 川口久雄著『西域の虎―平安朝比較文学論集』(丸山 キヨ子)
    • 佐渡谷重信著『アメリカ精神と近代日本―森有礼から三島由紀夫まで―』(大社 淑子)
    • 田鍋幸信編著『日本におけるスティーブンスン書誌』(佐藤 孝己)
    • 安田保雄著『比較文学論考 続編』(後藤 玖美子)
    • 『日本比較文化研究論集』Ⅰ、Ⅱ巻(小玉 晃一)
    • 『比較文学研究』(東大比較文学会)第二十五号(一九七四)(松田 穣)
    • 早稲田大学比較文学研究室編『比較文学年誌』第十号(一九七四)(剣持 武彦)
    • Expressionism as an International Literary Phenomenon(福田 陸太郎)
    • Ulrich Weisstein, Comprative Literature and Literary Theory(松村 昌家)
    • ARCADIA, Zeitschrift fuer Vergleichende Literaturwissenshaft(中野 康存)
    • Dr.Muhammad Ghunaymi Hilal: al-Adab al-Muqarin(関根 謙司)
    • Tamkang Review, Vol.IV, No.2(1973)/Vol.V,No.1(1974)(小田 基)

    『比較文学』16巻(1973年10月31日発行)

    論文

    • 日本比較文学会創立二十五周年を記念して(中島 健蔵)
    • 宮崎湖処子とアメリカ文学(佐渡谷 重信)
    • 山本有三におけるストリンドベリィ受容の一考察
       ―『生命の冠』にみられる<あきらめ>を中心に―(早川 正信)
    • 鴎外とクラウゼヰッツ『戦論』
       ―「局面眼」(Coup d'oeil)の問題をめぐって―(清田 文武)
    • 『三角帽子』をめぐる三つのドラマ
       ―木下順二とカソーナ―(田尻 陽一)
    • ナサニエル・ホーソーンとジュリアン・グリーン(渡辺 洋)
    • 『灰燼』にみる近代的虚無の様相
       ―スタヴローギンと節蔵―(清水 孝純)
    • 岡本かの子と外国文学(要旨)(大社 淑子)
    • 『大鴉』の日本詩への翻案
       ―萩原朔太郎とE・A・ポー―(月村 麗子)

    資料

    • 日本におけるラフカディオ・ハーン資料年表(速川 和男)

    書評

    • Tamkang Review, Vol.III, No.2(松村 昌家)
    • 最近の比較文学の傾向―

      書評

      的紹介(冨田 仁)
    • 亀井俊介編『現代比較文学の展望』(大塚 幸男)
    • 『比較文学年誌』第九号(有永 弘人)
    • 土居光知著『神話・伝説の研究』(太田 三郎)
    • Rivista di letterature moderne e comparate 1972, Vol.25 Fascicoli 1-4(引地 正俊)
    • 「フランス比較文学評論』誌―一九七二年度(島本 晴雄)
    • 板垣直子著『夏目漱石・伝説と文学』(剣持 武彦)

    『比較文学』15巻(1972年10月31日発行)

    論文

    • 夏目漱石におけるG・ギッシング体験
       ―『門』に関連して―(中野 記偉)
    • アーサー・ウェイリー最晩年の源氏物語観(井上 英明)
    • 漱石文庫所蔵Tolstoy: What is Art? にみられる
       ―漱石の書き入れについて―(高橋 美智子)
    • ホイットマンとエリオット
       ―一つの伝統の二つの面―(要旨)(フィリップ・ウィリアムズ)

    研究ノート

    • 高安月郊について(富田 仁)
    • 「則天去私」についての私見(杉山 和雄)

    資料

    • ヨネ・ノグチ文献(二)(富田 仁)
    • 「則天去私」について 日本編その一・外国編(渥美 育子)

    書評

    • Revue de Litte'rature Compare'e Tome XLV no1~no4(冨田 仁)
    • 矢本貞幹著『夏目漱石』(塚本 利明)
    • 昭和女子大学近代文学研究室『近代文学研究叢書』第三十五巻(佐藤 孝己)
    • Comparative Literature Vol.xxiii, Nos. 1-4(松村 昌家)
    • 『比較文学年誌』第八号 一九七二年 早稲田大学比較文学研究室(村岡 勇)
    • Yearbook of Comparative and General Literature No. 20 1971(小玉 実英)
    • 平川祐弘著『和魂洋才の系譜』(剣持 武彦)
    • 大塚幸男著『比較文学』(石田 幸太郎)
    • Rivista di Letterature moderne e comparate 1971, Vol.24, Faschicoli 1~4(引地 正俊)
    • 東北比較文学会『比較文学研究』第19号(松田 穣)
    • TAMKANG REVIEW Vol.II, No.2 & Vol.III, No.1 October 1971-April 1972(小田 基)
    • ARCADIA, Zeitschrift fuer vergleichende Literaturwissenschaft, Bd.VI(1971)(中野 康存)

    『比較文学』14巻(1971年10月31日発行)

    論文

    • 『神曲』地獄篇と漱石文学(剣持 武彦)
    • 鴎外とマキアヴェリ―「人生策」の成立をめぐって(清田 文武)
    • 芥川龍之介の歴史小説の方法(上)
       ―「運」の成立を中心として―(菊田 茂男)
    • 日本民族芸能の滑稽な人物(要旨)(ギュンター・ツォーベル)

    研究ノート

    • 村上英俊『三語便覧』成立の一過程(田中 貞夫)
    • オニール劇の日本に於ける翻案(広瀬 通典)
    • 岡本かの子と『真夏の夜の夢』(大社 淑子)

    資料

    • 日本に於けるコゥルリッジ文献(桂田 利吉)

    書評

    • 吉田精一編「日本近代文学の比較文学的研究」(冨田 仁)
    • Revue de Litte'rature Compare'e Tome XLIV. 1970 No.1~No.4』(冨田 仁)
    • 『比較文学研究』第十八巻(東大比較文学会、昭和四六年)(松田 穣)
    • 桂田利吉著『コゥルリッジ研究』(児玉 実英)
    • TAMKANG REVIEW Vol.1 No.2 Oct.1970(太田 三郎)
    • JAPANESE AND WESTERN LITERATURE, Armando Martins Janeira(太田 三郎)
    • W・Lシュワルツ著北原道彦訳『近代フランス文学にあらわれた日本と中国』(大島 正)
    • Rene' Wellek: Discriminations-Further Concepts of Critisms(田鍋 幸信)
    • 早稲田大学比較文学研究室『比較文学年誌』第六号・第七号(菊田 茂男)

    『比較文学』13巻(1970年10月31日発行)

    論文

    • 『同志社文学』について(岡本 昌夫)
    • 畔柳芥舟と比較文学(富田 仁)
    • 『蜘蛛の糸』の原典とその著者について(安田 保雄)
    • モリエールの翻案家としての紅葉(斉藤 広信)
    • S・T・コウルリッジとシュレーゲル兄弟(和泉 敬子)
    • サリンジャーの作品における東洋の役割(要旨)(フランシス・マシー)

    研究ノート

    • 中村真一郎と英文学(長沢 隆子)

    書評

    • 松下忠『江戸時代の詩風詩論―明・清の詩論とその摂取―』(剣持 武彦)
    • Revista di Letterature moderne e comparateSansoni-Firenze 1969(剣持 武彦)
    • 安田保雄著『比較文学論考』(剣持 武彦)
    • Revue de Litte'rature Compare'e 1969(冨田 仁)
    • 日本児童文学学会編アンデルセン研究(鈴木 二三雄)
    • 熊代荘歩著『エズラ・パウンドとT・S・エリオット』(児玉 実英)
    • Tamkang Review Vol.1. No.1 April,1970(太田 三郎)
    • 亀井俊介著『近代文学におけるホイットマンの運命』(鍋島 能弘)
    • 『東洋の詩 西洋の詩』(剣持 武彦)
    • 小堀桂一郎著『若き日の森鴎外』(成瀬 正勝)
    • ARCADIA, Zeitshrift fuer vergleichende Literaturwissenshaft, Bd.V,Heft.1(1970)(中野 康存)
    • 『比較文学研究』(東大比較文学会)―第一七号―(松田 穣)
    • 佐藤輝夫著『ヨーロッパ文学の史的展望』(小玉 晃一)

    『比較文学』12巻(1969年10月31日発行)

    論文

    • ジュディト・ティエと西園寺公望(畠中 敏郎)
    • 『文学評論』の諸問題
       ―スヰフト論及び「序言」を中心に―(塚本 利明)
    • 鴎外とシュニッツレル―戯曲「仮面」を中心として(清田 文武)
    • 山村募鳥と外国文学(要旨)(久保田 忠夫)

    研究ノート

    • 大正期のアンドレ・ジッド紹介(大場 恒明)

    資料

    • 野口米次郎文献 日本篇 その一(渥美 育子)

    書評

    • 佐渡谷重信『日本におけるウォルト・ホイットマン』(谷萩 弘道)
    • 『講座 日本文学』(重松 泰雄)
    • Gian N.G.Orsini:Coleridge and German Idealism. A Study in the History of Philosophy(岡 三郎)
    • Index to Japanologists(安藤 美登里)
    • Literature: East & West Vol.XI No.4(太田 三郎)
    • Francis A. Johns(ed.):A Bibliography of Arthur Wale(福田 陸太郎)
    • ARCADIA,Zeitschrift fuer vergleichende Literaturewissenschafts Bd. III, Heft 3 (1968)(中野 康存)
    • Ulrich Weisstein: Einfuerhrung in die Vergleichende Literaturesissenschafts(中野 康存)
    • Comparative Literature, Vol.XX No.1(渥美 育子)

    『比較文学』11巻(1968年10月20日発行)

    論文

    • 白雲郷と色相世界
       ―夏目漱石の漢詩論―(渡部 昇一)
    • アーサー・ウェイリーと日本文学(川口 久雄)
    • 坪内逍遥とディケンズ
       ―写実と滑稽に関連して(松村 昌家)
    • 日本における初期のハイネ(鈴木 和子)
    • 明治中期のフランス文学
       ―「智徳会雑誌」の場合―(富田 仁)
    • エマソンと北村透谷(福田 光治)

    研究ノート

    • 日本におけるホーソーン文献(佐藤 孝巳)
    • 日本におけるゲエテ文献(九)(天野 敬太郎)

    資料

    • 野口米次郎文献 日本篇 その一(渥美 育子)

    書評

    • 河竹登志夫著『比較演劇学』(浅田 寛厚)
    • 波多野完治・島田謹二監修『世界の児童文学』(福田 陸太郎)
    • 松尾靖秋著『国文学紀行』(剣持 武彦)
    • 小西・トルストイ訳『老子』(福田 陸太郎)
    • Stuart Miller:The Picaresque Novel(太田 三郎)
    • Conscience et Inpuisance chez Dostoievski et Camus(渡辺 洋)
    • Yearbook of Comparative and General Literature: No.16,1967(太田 三郎)
    • Comparative Literature, Vol.XVIII, No.4-Vol.XIX,No.4(鍋島 能弘)
    • Revue de Litte'rature compare'e (No.161-164)(富田 仁)
    • Literature East & West Vol.X Nos.3,4 Vol.XI Nos.1,2 (児玉 実英)
    • 海老池俊治著『明治文学と英文学』(川崎 宏)

    『比較文学』10巻(1967年10月20日発行)

    論文

    • 荷風の「女優ナナ」(綾部 友治郎)
    • ハーンのバラッド講義
       ―比較文学より観たる―(原 一郎)
    • 日本の古典劇とジル・ヴィセンテ劇(続)(アルマンド・マルチンス)
    • 外国文学の模倣
       ―ウィリアム・ブルーマーの日本詩―(ルシラ・V・ホシロス)

    資料

    • 日本におけるアンドレ・ジッド文献(二)(大場 恒明)
    • 日本におけるゲエテ文献(八)(天野 敬太郎)
    • 日本におけるイスパニア文学文献(追補)(辻井 真衛)

    書評

    • 高橋邦太郎著「『蜻蛉集』考」(富田 仁)
    • 蓮池正紀著『夏目漱石論』(太田 三郎)
    • Istva'n So"te'r: Aspects et paralle'lismes de la litte'rature hongroise(富田 仁)
    • 「比較・一般文学年鑑」(第十五巻 一九六六年)(平田 邦夫)
    • Comparative Literature, XVIII,1966(村岡 勇)
    • The East-West Review(松村 昌家)
    • 同志社大学人文科学研究所編集『人文科学』第一巻第一号 (佐々木 靖章)
    • 『日本ペンクラブ三十年史』 (太田 三郎)
    • 徳田 進著『近代文学の新研究』(徳田 進)
    • Zeami,Basho,Yeats,Pound:A Study in Japanese and English Poetics by Makoto Ueda(児玉 実英)
    • Yeats and the Noh: Types of Japanese Beauty and Their Reflection in Yeats' Playsby Hiro Ishibashi(末次 良子)
    • Actes du IVe Congre's de I'Association Internationale de Lite'rature Compare'e(福田 陸太郎)
    • 吉武好孝著「翻訳事始」(児玉 晃一)
    • 早稲田大学比較文学研究室「比較文学年誌」第四号(一九六七)(剣持 武彦)

    『比較文学』9巻(1966年10月20日発行)

    論文

    • 小林秀雄のヴァレリー援用
       ―「『悪の華』一面」について―(清水 孝純)
    • 「早稲田大学」(第一次)とフランス文学(富田 仁)
    • ディケンズとロイター
       ―比較文学的考察(渡辺 格司)
    • ジル・ヴィセンテと能(アルマンド・マルチンス)

    資料

    • 日本におけるアンドレ・ジッド文献(一)(大場 恒明)
    • 日本におけるゲエテ文献(七)(天野 敬太郎)

    書評

    • 土居光知著『無意識の世界―創造と批評』(太田 三郎)
    • 神田喜一郎著『日本における中国文学―日本嗔詞史話(上)』(水原 渭江)
    • 柳田泉著『明治初期の文学思想』上・下(赤瀬 雅子)
    • 同志社大学人文科学研究所編『熊本バンド研究』(岡田 幸一)
    • 大島正著『ドン・保安の原型の研究』(大西 忠雄)
    • 大塚幸男著『比較文学』(田鍋 幸信)
    • 山田昭夫著『有島武郎』 (児玉 晃一)
    • ポール・ヴァン・チーゲム著・小林正訳『近代ヨーロッパ・アフリカ文学史』(松田 穣)
    • G.B.サンソム著 金井圓・多田実・芳賀徹・平川祐弘訳『西欧世界と日本』(福田 光治)
    • Litte'rature hongroise, Litte'rature europe'enne(富田 仁)
    • Van Wyck Brooks: Fenollosa and His Circle with Other Essays in Biography(福田 陸太郎)

    『比較文学』8巻(1965年12月1日発行)

    論文

    • 坪内逍遥と比較文学(斉藤 一寛)
    • 唐代小説「杜子春伝」と芥川の童話「杜子春」の発想の相違点(村松 定孝)
    • 英訳された俳句の問題点(鶴田 欣也)
    • 日本とハンガリーを結ぶ三人の文化施設(イストヴァーン・メゼル)

    書評

    • 小島憲之著『上代日本文学と中国文学(下)』(小西 甚一)
    • 丸山キヨ子著『源氏物語と白氏文集』(久保 忠夫)
    • 徳田進著『日本近代史の研究』(太田 三郎)
    • 国木田独歩全集 第六・七巻「欺かざるの記」前・後篇(小玉 晃一)
    • 山本正秀著『近代文体発生の史的研究』(太田 三郎)
    • ジョルジュ・ドウメルソン著『ドン・ホアン・メレンデス・バルデスとその時代(一七五四―一八一七)』(大島 正)
    • 早稲田大学比較文学研究室『比較文学年誌』第1号 (菊田 茂男)
    • Literature: East and West Vol.IX,No.1(松村 昌家)
    • JADAVAPUR JOURNAL OF COMPARATIVE LITERATURE Vol.4(太田 三郎)
    • CONNAISSANCE DE I'ETRANGER-Me'langes offerts a ' la me'moire de Jean-Marie Carre'- (福田 陸太郎)
    • レオン・エデル編『文学史と文学批評』(大沢 実)

    『比較文学』7巻(1964年11月28日発行)

    論文

    • エスマンの「ブラーマ」試論(福田 光治)
    • 二つの資料(佐藤 文樹)
    • 透谷の意義(フランシス・マシー)
    • 比較文学(ルネ・エチアンブル)

    書評

    • 土居光知著『文学の伝統と交流』(太田 三郎)
    • 小島憲之著『上代日本文学と中国文学』(小西 甚一)
    • 山内義雄・矢野峰人編『上田敏全訳詩集』(岩波文庫)(森 亮)
    • エチヤンブル著『比較は非理―比較文学の危機―』(綾部 友治郎)
    • THE EAST-WEST REVIEW(秋山 健)

    『比較文学』6巻(1963年11月10日発行)

    論文

    • 有島武郎―アメリカ時代(英文)(小玉 晃一)
    • 小林秀雄とドフトエフスキー(清水 孝純)
    • 中島広足訳「やよひの歌」について(石本 岩根)

    研究ノート

    • 日本におけるホーソンの浸透―語学教育による媒介―(佐藤 孝己)
    • 『両世界評論』誌とジャン=ジャック・アンペール(冨田 仁)
    • 中原中也とランボオ(鈴木 みどり)
    • 薛偉(せつい)と太宰治(大塚 繁樹)

    書評

    • 『比較・一般文学年鑑』第十一巻(1962年度版)(小玉 晃一)
    • 『ルソーと比較研究』(島本 晴雄)
    • 『東西の文学』第七巻第一号(太田 三郎)
    • 『ポルトガル文』の新版と作者の問題(福井 芳男)
    • ドナルド・キーン著吉田健一訳『日本の文学』(剣持 武彦)
    • 大阪女子大学蔵『日本映画区資料解題』(重久 篤太郎)
    • 山本文之助著『トマス・ハーディ文学論考』(上)(太田 三郎)
    • 笠井清著『西鶴と外国文学』「日本の文学」(神田 秀夫)
    • 杉山和雄著『夏目漱石の研究』―国民精神の交流としての比較文学(大西 忠雄)
    • 『上野直蔵博士還暦記念論文集』(石田 幸太郎)

    『比較文学』5巻(1962年10月1日発行)

    久野真吉先生を悼む(伏見 俊則)論文

    • 正宗白鳥「ダンテについて」の成り立ちと白鳥文学に於ける「ダンテ」の意義(剣持 武彦)
    • 鴎外訳「蛙」について(畠中 敏郎)
    • Essaysと Essais
       ―象徴としての旅の思想と表現(須藤 芳房)
    • ペイタァの「浪漫主義」と、その先行文学としてのフランス浪漫派の文学(武田 勝彦)

    研究ノート

    • ブレヒトと能―”イエスマン・ノーマン”と”谷行”―(近藤 公一)
    • 古事記・万葉集と愛蘭(三橋 敦子)

    書評

    • 笹淵友一著『文学界』とその時代(下)(矢野 峰人)
    • 河内清編『自然主義文学―各国における展開』(勁草書房版)(松田 穣)
    • 「比較文学、方法と展望」(島本 晴雄)
    • 「比較、一般文学年鑑」第十号一九六一年度版(武田 勝彦)
    • 「ドイツ文学・比較文学の論」(平井 正)

    『比較文学』4巻(1961年9月20日発行)

    論文

    • スティーブンスンと日本(田鍋 幸信)
    • 泣菫に及ぼしたキイツの影響
       ―「賦」をめぐる問題について―(松浦 暢)
    • 明治翻訳史の一断面
       ―大和田建樹を中心として―(岡本 昌夫)
    • 仮名草子に及ぼした「列女伝」の影響(笠井 清)
    • ゲーテと中国文学(福田 英男)

    研究ノート

    • 芥川龍之介の『侏儒の言葉』とラ・ロシュフコオの『マキシム』(吉川 浩)

    書評

    • カール・プチ編『(仏訳)日本詩歌論』(松本 守)
    • 『日本におけるリルケ』(土肥 美夫)

    『比較文学』3巻(1960年9月20日発行)

    論文

    • 中国文学の日本における受け入れられ方(吉川 幸次郎)
    • 奈良・平安初頭文学と渤海文学との交流(小島 憲之)
    • 蒲原有明の「姫が曲」・小泉八雲の"The Fountain Maiden"と源泉との関係(久保 和子)
    • ラスキンとプルースト―ライブラリー版「ラスキン全集」と「失われし時を求めて」(大場 恒明)
    • 伽婢子と金鰲新話
       ―竜宮物語の独自性に関して―(玄 昌厦)
    • 「金雲翹」考(畠中 敏郎)

    研究ノート

    • 永井荷風とブラスコ・イパニエス(大島 正)
    • ウィリアム・ジェームズの漱石への影響(杉山 和雄)

    書評

    • 『第二回国際比較文学会大会議事録―米国ノースカロライナ大学発行』(大西 忠雄)
    • "Asia and the Humanities" "Comparative Literature Committee, Indiana University.1959 pp232(太田 三郎)
    • R.エスカルピ著『文学史の歴史』(大塚 幸男)
    • E.マイナー著『西洋文学の日本発見』(飯倉 亀太郎)
    • 矢野峰人編著『蒲原有明研究』(増訂版)(石田 幸太郎)
    • 笹淵友一著『文学界とその時代』(上)(古川 久)
    • 川口久雄著『平安朝日本漢文学史の研究 上』(神田 秀夫)
    • 国立国会図書館編『明治・大正・昭和 翻訳文学目録』(林 憲一郎)
    • 吉武好孝著『明治・大正の翻訳史』・太田三郎著『翻訳文学』(中島 健蔵)
    • 松浦暢著『美しきものは常久に―泣菫とキイツの比較文学論』(太田 三郎)

    『比較文学』2巻(1959年9月1日発行)

    論文

    • 漱石とイタリア文学(野上 素一)
    • 美妙「いちご姫」の疑問(島本 康雄・田中 知子)
    • 明治初期の西洋詩論をめぐって(衣笠 梅二郎)
    • 茶神物語と茶経―江戸文学と中国文学との関係―(堺 光一)
    • ディドロとケンペル―百科全書の《日本人の哲学》について(山本 有幸)

    研究ノート

    • フェノロサの遺灰と日本(重久 篤太郎)

    書評

    • 矢野峰人著『文学史の研究』(上野 直蔵)
    • 安田保雄「上田敏研究」(中島 健蔵)
    • 独訳「雪国」(土肥 美夫)
    • R.エスカルピ著『文学の社会学』(大西 忠雄)
    • 「近代フランス文学における極東の創造的解釈」(林 憲一郎)
    • 「ペルーにおけるドイツの作家たち」(太田 三郎)

    『比較文学』1巻(1958年4月1日発行)

    論文

    • 影響の測定(中島 健蔵)
    • 邦文英文学史の回顧(矢野 峰人)
    • 朔太郎とドストエフスキイ(久保 忠夫)
    • 紅葉作「隣の女」の系図(島本 晴雄)
    • 明治初年バイロン詩の漢訳(衣笠 梅二郎)
    • 芥川龍之介とEl conde Lucanor(大島 正)
    • ラディゲと堀辰雄(江口 清)

    研究ノート

    • フランス人の歌舞伎観(畠中 敏郎)

    書評

    • 笹淵友一著「浪漫主義文学の誕生」(太田 三郎)
    • 近代詩を外国に紹介する三つの詞華集(太田 三郎)
    • 山本文之助著「日本におけるトマス・ハーディ書誌」(太田 三郎)
    • ライナー・ヴーテノー著「悪の華の百年」(吉田 仙太郎)
    • 「能の西欧語訳」(矢本 貞幹)
    • アルゼンチン版「羅生門」(大島 正)
    • Alceste Bisi, L'Italie et le Romantisme francais, Societa editrice Dante Alighieri citta di castello,1955,278p(阿部 史郎)
    • Giulio Marzot, Battaglie veristiche dell Ottocento, Casa editrice Giuseppe Principato, Milano, 371p(阿部 史郎)
    • 一女性の生涯(大野 幸子)