■ 日本比較文学会倫理綱領

 日本比較文学会は、比較文学・比較文化の研究を推進し、内外の研究者と協力してその 研究の発展に寄与することを目的として活動している。比較文学・比較文化とは、何より も他の文化を理解すること、自らの文化を対象とする場合でも、他の文化との関連におい て考察することを目指す営みである。この他文化への視点は、同じ社会に生きる異なる性 や、さまざまな障碍、また異なる社会的立場をもつ、さらに広い意味での他者への配慮に 結びつかなくてはならない。
 比較文学、比較文化の研究者の学問的、社会的交流の場である日本比較文学会において は、そこに集うすべての個人と組織が、上に述べた比較文学・比較文化研究の理念に基づ き、内外のあらゆる他者の人権を尊重する。同時に、会員を含めてすべての他者の研究の 成果を尊重する。以上の基本的な態度を確認するために、ここに「日本比較文学会倫理綱 領」を、日本比較文学会全会員の同意を得て制定する。

  1. 会員は、人種、国籍、性別、障碍などのいかんにかかわらず、すべての人に対して公 平かつ誠実に対応する。
  2. 会員は、学会内および学会外の活動において、すべての人のプライバシーおよび人権 を尊重し、社会人としての規範を遵守する。
  3. 会員は、会員であるなしを問わず、他の研究者の研究・調査および発表・発言の自由 を尊重する。
  4. 会員は、すべての他の研究者の研究・調査の成果およびそれに関する見解のプライオ リティを尊重する。
  5. 会員は、国内、国外を問わず、すべての社会における文化の多様性の価値を認め、そ れぞれの文化のあり方に配慮する。